ご訪問ありがとうございます
いつも母は、何度も何度も
繰り返しこう聞いてきます
お父さんはどこ?
□□□□▲▲▲はどこ?
※□□□□▲▲▲は父のフルネーム
父は3年前に亡くなって
いるというのに
実は母にだけは
”父はまだ生きている”
という設定にしていて
というのも
以前、母に真実を伝えたところ
お父さんは、亡くなったよ
え!知らなかった
いつ?
何で教えてくれなかったの~
ひどいじゃないっ
と母ヒステリーを起こし大変だった
のです
お葬式にも出席したというのに
そんな母の問いかけにいつも私は
このように返します
お父さんは寝てるよ
または
さっき出かけちゃった
普段は、これで納得してくれます
あら、そう
で・す・が
何故か今日は違って・・・・
お父さんが待ってるから帰らないと
早く帰らないとお父さんに
怒られちゃう
私がいくら
怒られないから大丈夫!
迎えに行くから、ここで待ってろ
ってお父さん言ってたよ
と言っても一切聞く耳持たず
家に帰ります!
お父さんが待ってる
呪文のように繰り返します
困った私は
じゃあ帰ろうか~送ってくよ
と母の車イスを押してケアハウス内
をウロウロ~
そのうち忘れてくれるかな?
なんて淡い期待もむなしく
お父さんは、どこ?
一向に収まる気配無し
諦めて居室に戻り
私は部屋に飾ってある写真を
持ちだし
お父さんはここにいるでしょっ!
父の写真↑
ほらっ!と母の前に置けば
じっと写真に見入る母・・・
すると
この人・・・・
誰?
は?
お父さんでしょ?
□□□□▲▲▲!!
父のフルネーム↑↑↑
知らない・・・・
この人初めて見た
開いた口が塞がらないとはこのこと
いいや、驚いちゃいけない
これが認知症
おやつを頬張った後は、
横になりたいという母をベッドに
寝かせて私は居室を後に
帰り際、出くわした職員さん
今日は朝からご気機嫌が悪くて
ご主人の事を何度も聞かれました
職員さんにも母、
□□□□▲▲▲はどこ?
と、しょっちゅう聞くので
今や、母の入居するフロアで父の名を
知らない人はいません
職員さん方も”父は生きてる設定”で
母に接して下さっています
父は癇癪持ちで超自己中だったので
母はいつも振り回されて
仲が良いとは、とても思えなかった
のに、何故そんなに会いたがるのか
不思議です
顔も覚えてないのに
それだけ印象が強かったのでは?
確かに父は
強烈でした
なんて立ち話をして帰宅
そーいえば今日は”父の日”だったな
なんて思い出して
何だか一日父に振り回されたような
”父の日”でした
天国の父
←無慈悲な娘
本日も最後までお付き合い下さり
ありがとうございました
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