「なんでこんなことを言われなくちゃいけないんだろう」と思ったことはありませんか。たまたま相手の虫の居所が悪くて、とばっちりを受けただけなのかもしれません。
ところが怒鳴られた方は、気持ちがおさまりません。
自分からも言い返せたとか、お互いに理解しあえれば、ケンカをしてもあとでスッキリします。しかし、一方的に「おまえががんばらないからだ」とか、こちらの言い分をまったく無視されてしまうと、納得がいきませんよね。
納得がいかない思いは、行き場がなくて、心のどこかにモヤモヤしたまま残ってしまいます。
いわば出口がなくて迷子になってしまった感情。
これを「未完の感情」と呼びます。
過去に十分にやり遂げられなかったことや、
自己表現できなかった感情が、
やり残した「心のしこり」になるんですね。
中途半端な状態で終わってしまうと、
イヤな感情だけが未処理で残ってしまいます。
すると、脳はイヤなことの再発を「恐れ」という感覚で避けようとするため、
ぐるぐると何度も思い返してしまうわけです。
こういった「処理しきれないまま放置した感情」があると、心に悪影響を及ぼします。
たとえば、本当はベンチャーに就職したかったのに、親の勧めで公務員になった。結婚して子どももでき、安定した仕事は手放せない。だけど、いつも仕事に不満を感じてしまう。「本当は別の仕事がしたかった」という無意識の思いが、未処理の感情として、仕事に不満を感じさせています。
すると、「問題に向き合う」のが苦手になって、仕事や勉強を放置しがちになったり。似たようなことが起きるたび、感情的になってしまったり。
それでなくても、いつまでもぐるぐると悩みを抱えるのは不健康です。
なんらかの形で、未完の感情を終わらせましょう。
ワークショップやシェア会で気持ちを吐き出すのもいいでしょう。
満たされていない感情を、満たしてあげること。
そろそろ迷子の自分を、終わらせてあげてもいいころではありませんか。
今のあなたにいらない過去の感情に向き合って、
認めて受け入れてあげましょう。

