PTSDケア(10)-自己コントロール感を取り戻そう | いじめPTSD快復・百世の大丈夫!あなたがもっと輝く方法

いじめPTSD快復・百世の大丈夫!あなたがもっと輝く方法

いじめ被害で裁判勝訴した、PTSD経験者です。

人間関係で嫌な思い出や経験があると、
人づき合いに消極的になったり、
自分を抑えてしまいがち。
けれども、あなたは本来の力をきっと取り戻せます。

「涙を、笑顔に」一般社団法人メンタルサポート・ジャパン

311東日本大震災からもうすぐ2年を迎えます。
PTSDの「具体的な対処法」や「サポートの仕方」を、
Niftyで連載したシリーズ(12回)を転載します。

PTSDを全体的に知りたい方は、こちらをどうぞ。
スライドシェア「PTSDのしくみから快復法まで」約1500views
http://www.slideshare.net/eikomomose/ptsd-14361340

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$百世安里のPTSD、トラウマのケア
私たちは時として「自分の体をコントロールできない」ことがあります。
たとえば憧れの人がそばに来た時や、
大勢の前で大事なプレゼンをしなくてはならない時、
ドキドキしませんか? 
他にも、高い場所で足がガクガク震える時や、止められないタバコも、コントロールがきかないもの。

PTSDの症状として、フラッシュバックや感覚の麻痺、記憶の混濁などが起きることをお伝えしてきました。
震災体験があまりに激しく、重いものであればあるほど、
それに向き合うことは過酷なこと。
フラッシュバックや悪夢に苦しめられ、
これ以上、心身が壊れないよう記憶が封印されます。

また、守ることにせいいっぱいで過覚醒となり、
その分、正常な機能に力が回らなくなり麻痺が起きるわけです。
体にも動悸やめまいが起きたり、呼吸やヒフ感覚も狂う場合があります。

つまり、自分の体なのに、自分の意識では"コントロールできない"症状が続くんですね。それらはすべて体験が過酷なための防御作用で、心と体を守る正常な反応です。
とはいえ自分の体が思うようにならないと、私たちは不安になってしまいます。
そんな時に、どうぞご自分を責めないでください。

■安全・安心が損なわれることで、自己コントロール感を失う

3.11の地震では、津波の強大な力にテレビで見ているだけでも圧倒されました。
現場で体験された方々の恐怖はどんなに大きかったことだろうと思います。
また、親しい方の死など、どうにもならない事態に数多く直面されたことでしょう。
それらの出来事は、私たちの力が及ばないほどの大きさだったために、
恐怖や無力感に支配されてもしかたありません。

そういったキャパシティオーバーの恐怖や傷つきに直面することで、
体はコントロールを失い、心は大きな無力感に苛まされます。

すると将来に対しても・・・
自分を取り巻く世界が「安全ではない」という不安や恐怖、
自分にはどうにもできないという「自己信頼感の欠落」
また壊されるのではとの不安による「未来の狭窄」
が残ってしまいがちです。

つまり、人間の学習能力や危機管理の予測力が、
マイナスに働いてしまうんですね。
そして、これらの快復に大切なのが「自己コントロール感」を取り戻すことです。

■自分と未来をエンパワーメントしていく

がっちりと心に宿った恐怖と無力感を、少しずつ薄いベールをはがすように「自分をコントロールできる」という安心感に塗り替えていきましょう。

その一つの方法として、小さな約束を守っていくことではないでしょうか。
別れや死によって、当たり前だった明日が崩れた体験を持つと、
明日は会えないのではという不安が心のどこかでぬぐえないでしょう。
明日は来ないような気がしたり、その不安から逃れるために、
未来に関わることを考えないようになったりします。

だからこそ、「明日も会おうね」と未来への約束をすることは、
これまでよりも強い意味を持っています。そこでちゃんと次も会える体験を増やしていく。
あ、今日は大丈夫だった。次の日も大丈夫だったと、一つずつ積み重ねるように、安心感を高めていきます。
もしも都合が悪くなったら、必ず連絡を入れて安心できるようにしましょう。以前は気にならなかったことでも、傷つき体験のあとは、すぐに不安が呼び戻されてしまいますから。
そういった量を重ねることは、時間はかかりますが、ぜひ心がけていきたいことの一つです。

また、自分で小さな予定を立てて、それを実行していくのも効果的でしょう。
できるだけ小さなことでいいんです。会った人に「おはよう」とあいさつしようとか、小鳥にエサをあげようとか。
大切なのは、実行できたという「小さな自信」を重ねていくこと。
つまり、エンパワーメントです。

そして、以前から行っていたことを繰り返すのも、良いとされています。
たとえば村のお祭りや季節の行事など。それによって、過去のお祭りや行事の良い思い出がよみがえる効果もあります。

もちろん、一緒に行った人がいないといった悲しい思いもあるかもしれません。亡くなった場合は祈りをささげ、離れた人にはメールや電話で伝えてあげましょう。連絡をもらうのはうれしいものです。

なにより、以前に行っていたことをまたできるようになるのは、
自分たちの力が役に立っていることを感じさせてくれます。
東北での花火大会は、例年以上に子どもにも大人にも希望を感じさせてくれました。

つまり、以前の生活=安全な過去を取り戻しつつあるという実感を、
一つずつ積み上げていくのです。

目的であり、ゴールとなるのは、
自分と自分を取り巻く世界への「安心感・信頼感」を取り戻すこと。
「自己有力化」「自己有用感」を得ること。
「未来への期待」を持てるようになること。

イメージとして、朝顔の支柱とツルを想像してください。
小さな約束や恒例のお祭りや季節の行事といった支柱を立てることで、
ツルが巻きつきながら上に伸びていくことができます。
そんな支えをいくつも立てていくことで、やわらかな朝顔のツルもしっかりと伸びるんですね。

傷ついて痛んだ心と体も、たくさんの人の力で支えていきましょう。
快復する日は、必ずやってきますから。

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★ネット記事「あなたの隣にある、いじめ」【TRAPRO関連記事】
http://www.trapro.jp/articles/176/

★3月24日(日)15:30~18:30
心のブレーキをはずし、人生が輝く「トラウマ解凍ワーク」
http://mental-support.main.jp/work/trauma/