PTSDケア(7)-フラッシュバックとトリガー | いじめPTSD快復・百世の大丈夫!あなたがもっと輝く方法

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いじめ被害で裁判勝訴した、PTSD経験者です。

人間関係で嫌な思い出や経験があると、
人づき合いに消極的になったり、
自分を抑えてしまいがち。
けれども、あなたは本来の力をきっと取り戻せます。

「涙を、笑顔に」一般社団法人メンタルサポート・ジャパン

311東日本大震災からもうすぐ2年を迎えます。
PTSDの「具体的な対処法」や「サポートの仕方」を、
Niftyで連載したシリーズ(12回)を転載します。

PTSDを全体的に知りたい方は、こちらをどうぞ。
スライドシェア「PTSDのしくみから快復法まで」約1500views
http://www.slideshare.net/eikomomose/ptsd-14361340

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$百世安里のPTSD、トラウマのケア
震災の津波の恐怖から、いまも水を怖がる子どもたちがいるそうです。
屋根を打つ雨音に「また津波がくる」とパニックになる子。
おふろの水面が揺れるのすら恐がり、数ヶ月たってもシャワーですませる子。

本人が望まないのに恐怖を思い出してしまう。
こういった症状を「フラッシュバック」と言い、
それを連想させるものを「トリガー(引き金)」と呼びます。

冒頭の子どもたちの場合では、雨音やお風呂の水面がトリガーとなって、
津波の恐怖をよみがえらせて(フラッシュバック)しまうんですね。

■トリガーは、あらゆるところに

フラッシュバックは本人が望まないにも関わらず、無意識に引き起こされてしまいます。
これは危険を感知する、自衛本能のようなもの。
雨音やお風呂といった、それまで何ともなかったことに反応するようになるのは、平安な生活がひっくり返された経験をしたのですから、ある意味、当然なのです。
思いがけない大きな危険に出会ったために、その危険に関連するものを、脳が敏感に察知するのでしょう。

とはいえ、日常生活に関わるものでパニックになっては、生活に支障が出てしまいます。
これ以上拒否反応が強まらないよう、しばらくはPTSD症状を引き起こすトリガーから距離を置いてあげましょう。

雨音がしたら「雨がふってきたね」と言葉をかけたり、
お風呂もシャワーですませてかまいません。
その子が嫌がる感情を否定せず、その気持ちを受け入れてあげてください。

感情を抑え込もうとすると不安が増し、逆にトリガーになるものが増えてしまうことがあります。するとコップの水や手を洗う水の感触すら、恐怖を引き起こすかもしれません。
それでは生活できなくなってしまいます。
ですから、緊張が強い時期は、恐怖を呼び覚まさない配慮をしてあげてください。

■トリガーに遠いものから、近いものへ

そして、症状が落ち着いてきたら、徐々にトリガーに慣らしていきましょう。
方法としては、トリガーに「遠いもの」から、徐々に「近いもの」へと移行していく方法がおすすめです。

たとえば津波によって水が怖くなったとしたら、
プールとか海は強いトリガーにあたります。
ですからその反対。なるべくフラッシュバックを起こしにくい、
トリガーから遠いものからスタートするわけです。

この場合ですと、
1. 中が見えない水筒などを使う
2. 水が見えるガラスのコップが使える
3. 洗面器に顔をつける
4. お風呂(浴槽)に慣れる
5. プールはヒザ丈くらいの浅い水位で慣らす
といったように段階を踏んでいきます。

もし、水のトリガーがすごく強ければ、飲み水の代わりに色のついたジュースや発泡性のコーラにしても良いかもしれません。
後半は、初めて水泳するときの練習とも似ていますね。

暴露療法という治療法も知られていますが、それはいきなり水に入れる荒療治のようなもの。やはり安心できるレベルから徐々にならしていくのがベターだと思います。

いじめの場合は、加害者の多くはクラスメートですから、
「大人数の同世代」が強いトリガーとなります。
PTSDが悪化すると、トリガーが拡大して人間不信になったり、人間関係全般が怖くなることも。すると社会に出られなくなってしまいます。
ですから、いじめの状況を連想させる「大人数」「同世代」から遠いものからスタートします。

たとえば、
1. 少人数の大人たちの集まり
2. 年上や年下の混じった近い世代で数人
3. 近い世代の小団体(お稽古ごとなど)
4. 同世代は少人数から慣らす
という風に、安心できる(怖くない)ものから徐々に大丈夫な範囲を広げていきます。
外ではなく、自宅で会うようにすることで、アウェイの不安を薄めるのも良いでしょう。

そういったプロセスの中で、楽しいことが増えてくると良いですね。
つまり、トリガーに関連する記憶が津波やいじめだけでなく、
笑顔ややさしさも加わってくるうちに、単純に恐怖へと直結しにくくなります。
「新しい記憶に塗り替えて」いくことが、恐怖感を薄めさせてくれるわけです。

もちろん強い恐怖はなかなか頭から離れにくいでしょう。
けれども忘れることはできなくとも日常生活に支障がないようにしていきたいもの。

やがて、「覚えてはいるけれど平気」になる日まで、
周囲の大人たちが寄り添いながら、ゆっくりとサポートしてあげましょう。

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★ネット記事「あなたの隣にある、いじめ」【TRAPRO関連記事】
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