第115回 JCIに認証されました | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

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一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。


テーマ:
2年間の努力が実り、ついに、ついにJCIの認証を受けることが出来ました。


JCI認証についての苦難の道のりは以下のこばなしをご覧下さい。

第26回 http://ameblo.jp/ptrc/entry-11143560905.html
第77回 http://ameblo.jp/ptrc/entry-11447245091.html
第99回 http://ameblo.jp/ptrc/entry-11554033003.html



アメリカ人が海外の医療施設で治療を受ける際、最も重要としている部分は「品質の高い医療」「患者さんの安全」です。


JCIの認証を取得するにあたり、患者さんの取り違え、薬剤の投与間違い、院内感染、転倒しやすい施設内の構造、火災時の避難経路など、数百もの項目が厳しくチェックされました。

JCIに認証されたことで、当センターが患者さんにとって、安全で、品質の高い医療機関であることが客観的に証明されたと言っても過言ではありません。



今回の認証への過程では、大きくわけて2つのことを学びました。

1つ目は「安全のために大切なことは、組織内での教育と訓練の継続」です。

日本の病院には、高学歴の人材が多く集まっています。
それなのに どうして毎年のように数多の医療事故が起こるのでしょうか。

原因は様々でしょうが、どこかに人為的なミスが絡むことで重大な事故に繋がっているケースがほとんどであると感じます。


医療従事者の多くは、ピーター・ドラッカーが提言するところの知識技術者です。
知識技術者の欠点は「自分たちは専門家である」というプライドを強く持ち、安全のための教育や日常訓練を軽視しがちな部分にあります。

JCIでは、ありとあらゆるシュミレーションが行われ、様々な角度から徹底的に人為的なミスを防ぎ、医療事故が起こらない仕組みが構築されています。

我々のセンターでも、医療従事者のプライドではなく、JCIの認めた仕組みが最優先されています。



2つ目は「現場のカイゼン」です。

これは、現場の人間は、常に頭を使い行動をする必要があるということです。

どんなに些細なインシデントでも、カンファレンスで必ず報告され、参加者全員でいかにそれらを防ぐかを考えています。
また、センター内では、各グループ(看護師や技師、事務など)が数人で集まり、場所を選ばず真剣にミニカンファレンスを行っている姿をよく見かけるようになりました。



カイゼンの例は、様々な貼紙にも見られます。

例えば、手洗いの方法を記した貼紙。

感染症の予防の基本は手洗いです。
センターでは、トイレを含む全ての手洗い場に、手洗いの方法が写真付きで詳しく解説された紙が貼られています。

毎日それを見て、丁寧に手洗いをしているうちに、その行動は習慣になります。
行動し、習慣化し、さらなるカイゼンを考える。

これがセンターの安全に繋がっていくのです。



病院組織は、人、建物、機械・装置、薬剤などから構成されています。
これら全てが安全であり、それを維持し続けることを求めているのがJCIなのです。

ただし、JCIの認証は永久認証ではありません。
さらなる安全や医療の質の改善が求められ、3年毎に厳しい再評価が行われます。


今回のJCI認証で、我々は新しいスタート地点に立ちました。
これからも、教育・訓練・改善をくり返し、世界を代表する陽子線治療施設を目指して努力して参ります。

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