伝言を聴いたら
居てもたってもいられなくなって
心配かけちゃうだろうなと思ったけど
外に出た

渋谷から数分のこの街は
色んな気持ちを思い出す匂いに溢れている

秋と冬の間のこの匂いと
どうしても歌いたかった気持ち
いや、歌いたかったんじゃない
多分 何かはち切れそうなモノを
外に出したかった

電話をかけ ピアノの前に座る
電気を使わないで音を出すのは久しぶりだ
叩いたEの音は半音高く聞こえ、耳と感覚の衰えを感じた

ここから何を歌おう
10年も前に苦しくて紡いだ歌を
歌詞も疎らに歌う

前よりはマシになった歌も
この容赦ない鍵盤の音量がかき消して
声を出したら少し
気持ちが落ち着いたのかもしれない

10年前は
こんな気持ちを
こんなどうしようもない夜を
歌っていたななんて
フッと思い出して 笑った

一曲出来る程ではなかったが
こんな気分は久しぶりだ

外に出て
またこの街で独り

なんだか はるかに孤独を感じている
この風の匂い
このどうしようもない夜の
孤独も 少しの期待と 引き返せないという意地も

もしかして
こんな気持ちだったのかな
って

なんか そう思ったんだ

此処から キミに歌う 白い流星
闇のような空が流してた涙
星屑集めて 届けと歌う
最高に僕らしい 星の光

自分の事を考えている半日だった。

googleが教えてくれる自分の知りたい事は
はたしてどこまで自分を教えてくれるのだろうか。


人と違う事に憧れる部分もあれば
人と同じであれば良かったと願う事もある

自分を否定しても肯定しても
ちっとも気持ちは楽にならない

未来を描いて歩いてないのに
想像の未来を恐れているのか


どうしたらいい
瞬間的に穴を埋めても それに何の意味がある
高望みしているというが
選んでおいて文句を言うヤツらよりははるかにマシだ
誰のせいにもしない
これは 選んでいる状態なのだ
そしてまだ選べる


人並みに幸せを願うなんておこがましいだろ
そもそもが もう色々充分すぎるじゃないか
一度は死にかけ
今は 目の前の望みが二つも叶いそうだ

一つ 手に入らずとも
二つ 無くさぬように

成長のない天気は
地球が終わるまできっと変わらない
ずっとまだ
選べない天気雨だ
この街のランチは高い
1000円ピッタリならお得、850円なら安いと感じるほどに

それでも、ご飯ぐらいしか趣味の無い自分は
節約は二の次で食べたい物を選ぶ
自炊をしてるわけもなく
健康管理などもはや 変なものを食べない努力ぐらいでしかできない
という言い訳もある


今日もいつものソレと
変わらない
ただ、昼になり昼ごはんを食べた方が健康のためだと
じゃあ食べたいと思うものを食べようと

運ばれて来たご飯は
とても素敵な 野菜メインのランチ
ご飯とおしんことおみそしる
サラダと
蓮根の生姜焼き

なんて美味しそうなんだろう
そう思うのと同時に
なんでこんな良いご飯を1人で食べてんだろ
という考えが浮かんだ

突然に
寂しい気持ちになった
誰かとご飯食べたいなと

こんなことは初めてでは無いが
こんなに寂しいと突然に思ったのは久しぶりかもしれない

浮かぶ顔
あとどれだけ
一緒にいて
一緒にご飯を  美味しいモノを食べ
一緒に笑っていられるだろうか



読みかけの少女まんがの主人公みたいなモノローグが浮かんだ

ご飯を食べながら
コレを書いてる

贅沢を言うなら
コレを今度
一緒に食べながら、あの時寂しかったなあなんて
笑って話したいと思った