訪問リハでは大前提として機能回復よりも生活を成り立たせることが優先されます。
それに気付かず、病院などと同様に機能回復に拘っていては、患者さんの生活が破綻してしまいます。
そして在宅において機能回復ばかり考えていると、他職種から白い目で見られてしまいます。
最優先事項の一つとして、今現在、自宅での生活がしっかりと送れているのかを評価する必要があります。
まず生活を成り立たせるためにどうするか?
そのために理学療法士や作業療法士としての専門性を発揮する必要があると思います。
だからこそ幅広い視野と知識、アイデア、そして他職種との連携が必要となります。
筋力低下やROM制限などの機能低下。
もちろん評価の大切な要素ですが、それ以上の優先事項として在宅でのアプローチは生活を成り立たせるための方法を考える必要があると思います。
その上で機能回復を考えることは間違いではないと思いますが、最初から機能回復しか考えないことは間違いであると思います。
病院でできていても在宅ではできなくなる事はたくさんあります。
口ではできると言っても、実際にはできないこともたくさんあります。
だからこそ、過不足なく毎日生活が送れているのかをセラピスト目線で評価する必要があります。
評価内容は身体機能のだけでは不足です。
大まかに言えば、生活を送るために必要な要素は全て評価が必要になるのです。
訪問リハに携わったことのない学生さんなどには、ぜひ覚えておいて欲しいと思います。
当然と言えば当然ですが、訪問リハは病院内や外来、施設内などのリハとは役割が異なる点が多いのです。