今回の記事は学生さん向けの内容です。
患者さんのやる気を引き出すのは我々の仕事です。
それと同時に、頑張り過ぎないように抑えることも我々の仕事です。
患者さんのやる気を削がずに、上手く「やる気」をコントロールするには医学的(科学的)な理由を話すことが一番効果的だと経験的に感じます。
しかし、ただただ淡々と科学的な根拠を伝えるだけでは不十分。
この辺りがセラピストの実力に左右される部分の一つであると思います。
いわゆる「コミュニケーション能力」ってやつです。
普段からこのコミュニケーション能力が高い方もいると思います。
が、私は低い方ですw
そのため、リハビリテーションを提供している時は努めて演じていることが多いです。
まぁ、これもある意味リハビリテーションに必要な一つの技術かもしれません。
人対人の仕事である以上、画一的な対応では不十分です。
例えば同じCVAでも症状は十人十色。
いつも評価や治療の対応を変えなくてはなりません。
そして同時に、その人に合った対応(コミュニケーション)もしていかなくてはなりません。
まぁ、当たり前の話なのですが、経験年数の浅い方にとってはどうしても「その人」ではなく、「疾患」ばかりに目が行ってしまう傾向にあります。
一人の人間には、非常に様々なバックグラウンドがありますからね。
治療には必ずそのような情報も必要です。
でないと、患者さんの「生活」が良い方向に変わりにくいですからね。
自己満足の治療程、不要なものはありません。
個々に合わせた対応をとる必要があるのは、「疾患」に対してだけではないことをもう一度良く知っておいてください。