美徳の消えた世界 | Σigma のブログ~ 恋愛詩上主義 ~

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自らの不満を何らかの形で吐き出す事のできる人は倖せだ
その手段いかんでは 周りの人間を傷付ける事があるとも知らずに…

そういえば最近「完璧主義者」という言葉を余り聞かなくなった。何でも「多様性」や「個性」とかいう言葉で"括って"しまう現代[*1]では、時代遅れのスタンスなのだろうか。その割には人々は相も変わらず歯並びを矯正したり、また以前にも増して整形が身近となったりした様にも思う。僕は断じて作為的な「美」に興味も無ければ手を出す積もりも無いが。
そして不寛容さで言えば、エゲつない程に高まっているのじゃないか?風潮とは裏腹に。

Σigma

*1: ここで僕は風潮そのものを否定している訳ではない。『完璧』を求めるのに疲れた人が、自らの不完全さを一旦受け入れるプロセスは大事だと思う。問題はその後だ。中にはこの過程すら踏まずにいきなり全てを(善いも悪いも引っ括めて)肯定してしまう輩もいるが。
もっと具体的な例えを挙げれば、身長や深層心理に関わる分野などの持って生まれたもの、即ち自助努力だけではどうにもならないもの、それらを見極めた上で、他に伸ばす事のできるものがないかを探り向上していく事が人としての成長に繋がるのではないか。僕はそこに人生の目的を見出したいと考えている。

「人はなんで(何によって)生きるか」ートルストイ
「美そのものを観るに至ってこそ、人生は生甲斐がある」ープラトン