大学の時ムックのコピーやってた。
葬ラ歌、是空、朽木は傑作だと思ってたけど、メジャー路線に行ってからはカスバンドという認識だった。
だったと過去形なのは、「少年M」っていう本をたまたま読んで、再度興味を持ったから。このバンドのミヤの貢献度は明らかだったけど、ミヤとメンバーの関係性は驚くほどドライで、メディアで僕らが見てる仲良しバンドとは、全く異なる。仲良しバンドは見てて微笑ましいけど、僕の好きなバンドは、音楽を共有してる以外はドライだし、だからこそメンバーのたった一個の接点は密度の高いものになってると思う。
とはいえ、ムックのエレクトロニカに傾倒したアルバムは今でもカスだと言わざるを得ない出来だけど、それがあったから、TRENDY、脈拍に繋がったと思う。
TRENDYはメタル、エレクトロニカ、フォークがバランス良くミックスできてる。ミヤのメタルリフはメタルを知ってる人のリフでおいしい。それとムックのフォークのセンスは、日本人の涙腺を刺激する普遍的メロディーで気に入らないはずがない。メロディーはフォーク的でありながら、エレクトロニカのメロディーも挟まれる。このミックス感は異次元。
脈拍はTRENDYには劣るが洗練されたイメージ。表題曲はずば抜けてるけど、傑作ではないかな。