知能が低いと死ぬ危険度が1.4倍。反応時間のせい | しんりの手 :psych NOTe
2005-02-12 23:24:09

知能が低いと死ぬ危険度が1.4倍。反応時間のせい

テーマ:心理学 (知能)

56歳の人900人の知能(IQ)を測り、それが寿命に関係するかを調べた。14年の追跡の結果、知能指数が低かった人はより死んでいたと言う。死ぬ危険度は知能指数85で1.4倍くらいだ。知能指数85と言うのは人口の16%がこの指数以下だと言われる。この研究者はそれが反応時間のせいだろうと言っている。

56歳から71歳になるまでの死ぬ危険度をいくつの項目から調べた。性別が男性だと死ぬ危険度が1.4倍上がった。つまり男性は1.4倍死んだ。タバコを吸う人は2.2倍。IQが低いと1.4倍。4択一致図形選択問題の反応時間が遅いと1.4倍の死ぬ危険度だった。

このあとの研究がややこしい。知能と寿命の関係は昔から似た結果が出ているらしい。でその理由がいろいろ説かれているけれど本当の理由が未だ解っていない。それを突き止めよう、と言うのがこの研究の主旨らしい。

例えばIQが低いとよりタバコを吸うかもしれない。上記したように、タバコを吸う人は2.2倍死ぬんで、そのせいで知能と寿命の関係があるのかもしれない。

そこで幾つかの要因を除いたら死ぬ危険度がどのくらい変化するのか、と言うのをこの研究者は計算した。除いた要因は、性差、喫煙の有無、社会的地位、学歴。
それでも知能と寿命の関係はほとんど変化しなかった。こみこみで計算した場合は知能が低いと1.417倍の死ぬ危険度だったのが、性差、喫煙の有無、社会的地位、学歴、の4つの要因を調整した後でも1.384倍の死ぬ危険度だった。変化が少ないことから、この研究者はこの4つの要因は知能と寿命の関係にあまり影響が無いとしている。

更に4択一致図形選択問題などの反応時間を5つ目の要因として除いてみた。すると知能が低いと1.384倍だった死ぬ危険度が1.197倍へと急降下した。なので知能と寿命の関係の中では、反応時間がもっとも大きな要素だろうとしている。

この着眼点はとても好き。面白い結果を見つけたと思う。でもいまひとつしっくり来ないんだよね。この研究者がP値の顕著さに頼り過ぎてるのが嫌だ。あとこういう難しい計算をされると騙されている気になるよ。それとこの研究者の論文の書き方が解りにくい。とにかくこの論文が好きになれない自分。繰り返すけどこの発見は面白いと思うよ。


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関連するブログ:

トロいと早く死ぬ?:反応時間と寿命の関係(メルボルンでこつことつやるさん

僕のよりも圧倒的に詳しい解説を読めます。

Think Fast: Reaction Time and IQ May Predict Long Life
http://www.psychologicalscience.org/media/releases/2005/pr050202.cfm

キーワード:心理 心理学 反応時間 寿命 reaction time IQ adjust significance 煙草 たばこ

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