2012年11月19日(月)

Kismetから1月発売予定のCD

テーマ:News
For Sale
Alexander's Timeless Bloozband
For Sale

Alexander's Timeless Bloozbandはサンディエゴ出身の5人組。"For Sale"は1968年にUniからリリースされたセカンドアルバムです。

バンド名から推測されるように、サイケ風味のブルースロックが基本で、フルートやホーンの入ったよりジャジーなナンバーや、エキゾなインプロ主体の曲、ジャグバンドチューンなどもやっています。Electric Flag、Canned Heat、初期のGrateful Deadといったところに類するアルバムで、シスコサウンド的なテイストもあります。

実際彼らはよくシスコのステージにも立っていたようで、1968年のAvalon BallroomのポスターにSons of Champlinらとともに名前が載っているのを見たことがあります。なにより、本作はサイケデリックポスター風のジャケットが素晴らしく、ちょっと残念な「やさぐれ」系のリードボーカルや、スタジオライブ的なラフな作りの内容を差し引いても、コレクションに加えておきたい一枚です。

1967年のセルフタイトルのデビュー作はレアなプライベートイシューらしく、私は聴いたことがありません。ちなみに、メンバーのCharles Lamontは1969年にソロアルバム、"A Legend in His Own Mind"をリリースしています(→動画)。

Track Listing :
1. Love So Strong
2. Horn Song
3. Plastic Is Organic
4. Swannanoa Tunnel
5. Rosie
6. Front Man
7. Tight Rope Walker
8. Life
9. Darlin'
10. Help Me
11. Firefly



Tripsichord Music Box
Tripsichord Music Box
Tripsichord Music Box

これはレココレ・サイケ号でも、サイケ本「サイケデリック・ムーズ」でも紹介されていた基本アイテムのひとつ。以前、こちらのヘヴィサイケ特集でも取り上げたことがありました。

TripsichordはもともとはNowという名前で活動していたLAのバンド。シスコサウンドのキーパーソンのMatthew Katz(*1)に見出され、サンフランシスコに移ってTripsichord Music Boxとして再出発したのでした。

アルバムは1969年に録音され、1970年にKatzのSan Francisco SoundレーベルからデモLPが(数十枚?)プレスされるも発売には至らず、翌71年にJanusというレーベルから微妙にミックスが異なるバージョンで、ようやく正式にリリースされました。ジャケットの表にはTripsichordとのみ表記されていますが、これは彼らが1970年にバンド名を短くTripsichordと改めたため。

アルバムは大雑把にいうとQuicksilver Messenger ServiceとMoby Grapeの中間あたりの音。でも、それらを昇華してさらに高めたような印象があり、忘れがたい楽曲とギターオリエンテッドなバンドアンサンブルと独特のムードが三位一体となったユニークなものです。シスコサイケ的なファズギターによるヘヴィネスに、どこかミステリアスなメロウ&メランコリックさと浮遊感を兼ね備えたサウンドは、多くのサイケレビューでも絶賛されています。

今回の再発は以前出ていたAkarma盤と同内容のようで、San Francisco Soundレーベルのコンピ"Fifth Pipe Dream"(1968)収録の3曲(1967年ごろの初期の録音といわれるノンLP曲)と、1969年のシングル2曲によるボーナストラック5曲が収録されています。これらのボーナス曲も本編に劣らず素晴らしいので、なぜこのバンドがアルバム一枚だけで終わってしまったのか謎です。

*1
San Francisco Sound Recordsのオーナー。Jefferson Airplane, Moby Grape, It's a Beautiful Dayらのマネージメントをつとめた。結構アクの強い人物だったようで、アーティストとのトラブルが絶えず、JAを含む多くのバンドと訴訟沙汰になっている。Tripsichordとも「Fake Grape事件」(彼らにニセMoby Grapeとして公演させた)を起こしている。

Track Listing :
1. On The Last Ride
2. We Have Passed Away
3. Black Door
4. The New World
5. Son Of The Morning
6. Short Order Steward
7. The New World
8. Fly Baby
9. Everlasting Joy
Bonus Tracks :
10. You're The Woman
11. It's Not Good
12. Family Song
13. Times & Seasons
14. Sunday The Third



Shipwreck
Sandy Coast
Shipwreck

Sandy Coastはオランダのバンド。その歴史は古く、JanとHansのVermeulen兄弟が1961年に結成したスキッフルグループに遡ります。1965年にシングルデビューした彼らは、時代とともに、ビートポップからフォークロック、アートロックやプログレの要素を取り入れたサウンドへと変遷しながら、1967年から1973年の間に5枚のアルバムを発表しています(80年代以降も活動している模様)。

本作"Shipwreck"は1969年にリリースされたサードアルバム。オープニングのロックオペラ的な14分に及ぶタイトルナンバーを聴くと、オルガンヘヴィサイケからプログレにいたる途上のアートロック作品・・・かと思うと、そのあとの曲はいたって「まっとう」なブリティッシュ系のロックという印象です。違和感のない英語で歌われる、サイケ期ビートルズへのオマージュを秘めた、(時にはヘヴィ、時にはメロウな)ポップサイケ風味の良質な楽曲が続きます。そのへんの、冒険的な前半と、安定志向の後半のチグハグ感が賛否を分けるアルバムかもしれません。

今回の再発は、以前オランダPseudonymから再発されていたCDと同じ、ノンアルバムトラックのボーナス4曲が収録されています。

Track Listing :
1. Shipwreck a) Overture 3:20 b) Departure c) Shipwreck d) Saved e) Hope & Despair f) Land g) The End
2. I May Happily Forget
3. North Canadian Paradise
4. Blue Blackman's Blues
5. Advice
6. Timothy
7. Re Re Le Loup
Bonus tracks :
8. Deep Deep Down
9. Back To The City
10. Eleanor Rigby
11. In My Opinion



サイケデリック漂流記


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2012年11月14日(水)

Amory Kaneの2nd再発

テーマ:News
Just To Be There (韓国盤, 紙ジャケット仕様)
Amory Kane
Just To Be There (韓国盤, 紙ジャケット仕様)

Amory Kaneが1970年に英CBSからリリースしたセカンドアルバム、"Just to Be There"が韓国Big PinkからCD再発されています。

Amory Kane(本名Jack Daniel Kane)は1967年にロンドンで音楽活動をはじめ、MCAからのデビュー作"Memories of Time Unwound"(1968)も英国で録音・リリースされたためFuzz, Acid & Flowersには載っていないのですが、もともとはサンフランシスコ生まれのアメリカ人。父親が軍関連の仕事に就いていたため、子供の頃はロンドンの学校に通ったり、またアメリカに戻ってテキサスで過ごしたりしています。

その後ふたたびサンフランシスコに戻って、ベイエリアの北のNovatoで十代後半を送り、1967年1月のHuman Be-Inに参加。その時なぜか彼は、全米の若者が目指そうとしていたサンフランシスコを離れて、ヨーロッパに向って旅立つことを決意したのでした。

というわけで、シスコサウンド関連の裏アイテムともいえなくない本作。特に前半(A面)は、Dino ValentiやAlexander Spenceにもつながる、メロウ&メランコリックなアシッドフォーク大会となっています。でも、現代音楽系アーティストで、Pink FloydやBridget St Johnとの仕事でも知られるRon Geesinによるものと思われるアレンジやエフェクトが、シスコ(アメリカン)サイケとはまた少し異質なサイケデリアを演出しているのが聴きもの。

Dino作の"Get Together"ではじまる後半(B面)はアシッド感がゆるんで、カントリー風味のおだやかな曲調が主流となるのですが、それでもアルバムは古くからアシッドフォークファンに人気のアイテムだったようです。ちなみに、バックにはFairport ConventionのDave Peggらが参加しています。

ところで、ZepのJohn Paul Jonesが参加しているという68年のデビュー作の方は、わりと普通っぽいポップなSSW作品という印象です。We Fiveのヒットでお馴染みの"You Were On My Mind"(オリジナルはIan & Sylvia)のカバーや、ポップサイケチューン、アシッドフォークな曲もやってるんですが、メインストリーム寄りでやや過剰なストリングアレンジがサイケ感を殺いでしまっている感もあります。

Track Listing :
1. Evolution
2. Llanstephan Hill
3. Four Ravens
4. Golden Laces
5. Get Together
6. After Vytas Leaves
7. Childhood's End
8. The Inbetween Man
9. The Hitchhiker's Song
10. Tenderly Stooping Low


$サイケデリック漂流記


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2012年11月06日(火)

Caravanの"Man & Buffalo"再発

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Man & Buffalo
Caravan
Man & Buffalo (アナログLPはこちら

ハンスポコラ本で「六つ星」が付けられていた、タイのCaravan(カラワン)による70年代の激レア作が、Strawberry Rainからリイシューされます(11月20日発売予定)。

カラワンは70年代タイの学生運動とともに生まれた政治色の強いフォークロックユニット。それがゆえに、グループのメンバーは一時国外逃亡を余儀なくされたこともあったようです。私はこれまで聴いたことなかったんですが、こちらで試聴した限りでは、日本の70年代フォークを思わせるような内向きの哀感があったり、Trafficの"John Barleycorn"(原曲はトラッド)のカバーらしき曲をやっていたり、アシッドフォーク度も高そうで、なかなか良さげです。


サイケデリック漂流記


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