2011年10月29日(土)

キム・ジョンミの"Now"再発

テーマ:News
Now
Kim Jung Mi
Now

コリアンサイケの歌姫、Kim Jung Miの1973年の4thアルバム、"Now"がCD再発されます。数年前にも本国韓国のWorld PsychedeliaからCDがリイシューされていましたが、今回は米Lion Productions/Light in the Atticからのリマスタ再発です(11月8日発売予定)。

先ごろリリースされた、彼女のプロデューサーである「韓国ロックの父」Shin Joong HyunのコンピCDに、本作のオープニングナンバーが収録されていましたが、そこで彼女の歌をはじめて知った方は強い印象を持たれたのではないでしょうか。

まだ女子高生だったころにシン・ジュンヒョンに見出された彼女は、シンの目指すサイケデリックミュージックを実現するために熱心に教え込まれ、また彼女自身もジェファーソン・エアプレインのファンだったということもあり、他の同郷アーティストのアルバムとは一線を画するような、サイケ/アシッド感覚をそなえた作品となっています。

アシッドフォークチューンからビートの効いたフォークロック、韓国歌謡を装ったサイケナンバー。やるせないようなダウナーな感覚と、「青春フォーク歌謡」みたいな独特のメロディが忘れ得ぬ印象を残す名作です。バックをつとめるシンのバンドと、彼自身のギタープレイも素晴らしい。

キム・ジョンミは1972年から1974年の間に5枚のアルバムをリリースしていますが、その翌年からの朴大統領による大衆音楽(ポップミュージック)弾圧によって、彼女を含むシン・ジュンヒョン・ファミリーのレコードの多くは発禁となってしまうのでした。

試聴はリリース元のLight in the Atticのページで。


サイケデリック漂流記


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2011年10月27日(木)

英Kismetから11月発売予定のCD その2

テーマ:News
Cosmic Remembrance
Kali Bahlu
Cosmic Remembrance

今回の再発タイトルの中で、まちがいなく変態度ナンバーワンなのがこれ。1967年にWorld Pacificレーベルからリリースされた、謎のKali Bahlu嬢の唯一作、"Cosmic Remembrance"です。

「ん、どっかで聞いたことある名前だな」という方は、きっとシタール好きではないかと思います。"Electric Psychedelic Sitar Headswirlers"の第5巻のラストに、本作収録の"How Can I Tell My Guru"が収められていました。この曲は7分半あるんですが、それでもアルバムの中ではいちばん短い曲で、他の3曲はすべて10分台。オリジナルLPではAB各面に2曲ずつという構成になっていました。

どんな内容かというと、ビヨ~ンビヨ~ンのシタールやスッポコスッポコのタブラによるラーガサウンドに乗せて、映画キャラのキャンディみたいな「不思議ちゃん」系ロリータボイスのKali嬢が、「むかしむかし・・・とはいっても、これはおとぎ話じゃないの・・・」という語り出しに始まり、ただひたすら40分間しゃべり続けるというもの。語りの途中で急に歌い出したりするので、正確にいうと「ひとりミュージカル」という感じでしょうか。

「あっち」に行ってるかと思うと急に笑い出したり、"A Cosmic Telephone Call from the Angel Liesle and the Buddah"というタイトルの曲があったりで、なんだかアブないムードが漂っています。「ガレージ派は決して近づかないように」とFuzz, Acid & Flowersが忠告するようなダラダラ感も最高です。

ちなみに、アルバムよりも(まっとうに)サイケなノンLPシングルの"Lonely Teardrops"(→動画)をカナダのレーベルからリリースしていますが、残念ながら今回の再発のトラックリストには含まれていないようです。その後、Kali Bahluは夫(兄?)のJohnima BahluらとLAで男女混声グループのLite Stormを結成し、70年代前半に数枚のアルバムをリリースしています。



Sitar & Electronics
Okko
Sitar & Electronics

OkkoことOkko Bekkerはオランダ生まれのシタール奏者。主に60年代後半のドイツ(ハンブルグ)で、スタジオミュージシャンとして活躍しました。本作は1971年にリリースされた初ソロアルバム。タイトルのとおり、メインのシタールにシンセサイザーが絡むインストアルバムで、"A Day in the Life"と"If I Needed Someone"のビートルズカバー2曲のほかは彼のオリジナルです。

シタールやタブラ、フルートやドラムビートやハードなギターなどが奏でるコテコテなメロディに、ビヨンビヨンとシンセが鳴り響く・・・そう、Ananda Shankarを連想するようなサウンドです。Anandaは1970年にすでにアルバムを出しているので、ひょっとしたらOkkoは彼の「シタールファンク」に影響されたのかもしれません。



Akido
Akido
Akido

Akidoは、英国で活動していたアフリカ人ミュージシャンらによる、隠れた名作「アフロサイケファンク」アルバム。ロンドンで録音された本作は、FacesのRonnie Laneがプロデュース/アルバムアートワークを担当し、1972年にMercuryから北米のみでリリースされました。

録音メンバーは、このあとBloに参加するナイジェリア人のBiddy Wright(ベース、ボーカル、ソングライティング)、ガーナ人パーカッショニストのSpeedy Acquaye、ジャマイカ人コンガ奏者のJeff Whittaker、ロンドンで活動していたギタリストのPeter Andrewsら。(女性バッキングボーカル入り。)

音はOsibisaをもっとスカスカでプリミティブにしたような感じ(ホーンなし)なんですが、演奏能力自体は決して引けを取らず、サイケ~アシッド感ではAkidoの方がまさっています。ドンドコドンドコというアフロドラムビートは変わらずも、後半になるにしたがってインスト~インプロ度合いが増していって、アフロ版グレイトフルデッドといった趣きが強まっていきます。


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2011年10月26日(水)

英Kismetから11月発売予定のCD その1

テーマ:News
MARY-JANE
O.S.T.
MARY-JANE

Fabian演ずる高校の美術教師が、ハメられてマリワナ所持で逮捕されて・・・というお話の映画"Mary Jane"(1968)のサントラ盤。音楽を担当しているのはMike CurbとLawrence Brownで、歌入りの曲もありますが、ほとんどはいかにも60年代らしいグルーヴィなインストナンバーです。Electric Flagの"The Trip"に入ってても違和感ないような"Grass Party"とか、ファズギターチューン"Bay City Boys"(下の動画)など、とてもカッコイイ。



Mondo Hollywood
O.S.T.
Mondo Hollywood

"Mondo Hollywood"は、ドラッグ文化やベトナム戦争などを背景にした、60年代LA(ハリウッド)のフリーキーな人物・事象を描いた、フリーフォームなドキュメンタリー映画(1967)。このサントラ盤には、Mugwump Establishment, Mike Clifford, Davie Allan & the Arrows, Riptides, Bobby Jameson, God Pan, Darrell Dee, 18th Century Concepts, Teddy & Darrellのクレジットによる全10曲が収録されています。

下の動画の曲はアルバム先頭に収められているMugwump Establishmentの"Mondo Hollywood (City of Dreams)"。Fuzz, Acid & Flowersによると、彼らは"Riot On Sunset Strip"のサントラで"Sunset Sally"を歌っていたMugwumps(ママキャスのMugwumpsとは無関係)と同じグループ(スタジオプロジェクト?)らしい。ちなみに、これと前述の"Mary Jane"はReel Timeレーベルからのリリースとの情報もあります。



Bug Cloth
Rabbit Mckay
Bug Cloth

Rabbit Mackayはカリフォルニア州Somis出身のシンガーソングライター。本作は1968年にUniからリリースされたデビューアルバムです。ジャケットにはRabbit Mackay & the Somis Rhythm Bandとクレジットされていて、バンドによるアルバムの体裁となっています。

アシッドフォークからディラン系のフォークロック、ルーツ~スワンプロックやジャグバンドチューンまで、いろんなスタイルをやっているんですが、中でも印象的なのがダウナーながらもレイドバックした、メロウ&ヒッピーな楽曲群。アルバムや楽曲のクオリティが高い・・・というか存在感があり、ほとんど名前が知られていないのが不思議に思えます。このあと、もう一枚"Passing Through"というアルバム(Uni 1969)をリリースしています。


サイケデリック漂流記


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2011年10月16日(日)

新リイシューレーベルReal Gone Music始動

テーマ:News
Collectors' Choiceなどのスタッフだった業界のベテランらが手がける新興リイシューレーベル、Real Gone Musicから11月発売予定のCDです。


Vol. 34-Dick's Picks
Grateful Dead
Vol. 34-Dick's Picks

Vol. 35-Dick's Picks
Grateful Dead
Vol. 35-Dick's Picks

Vol. 36-Dick's Picks
Grateful Dead
Vol. 36-Dick's Picks

Dick's Picksシリーズは、Grateful DeadのオフィシャルアーカイビストだったDick Latvalaの主導で始まった、蔵出し(Vault)ライブシリーズ。デッドの名演や歴史的価値のあるショーを、ほとんど編集なしのナマの状態(マスターの多くは2トラックテープ)のままで届けるというのがコンセプトのシリーズでした。1993年のVol.1発売以来、2005年のVol.36まで続き、1999年のディックの死後はDavid Lemieuxが彼の跡を受け継いでいます。

今回の再発はそのラストを飾った3巻。Vol.34は3枚組で、1977年11月5日のNY公演を完全収録(+ボーナスに同年11月2日のトロント公演の一部)。Vol.35は4枚組で、1971年8月7日のSan Diego公演のコンプリートショー(+ボーナスに同年8月6日のHollywoodおよび8月24日のChicago公演の一部)。Vol.36は4枚組で、1972年9月21日のPhiladelphia公演を完全収録(+ボーナスに同年9月3日のBoulder公演から3曲)となっています。



Sixties Sounds
Girls from Petticoat Junction
Sixties Sounds

"Petticoat Junction"は、米CBSテレビで1963年から1970にわたって放映されていた、古き良き時代の田園の小ホテルを舞台にしたコメディドラマシリーズ。劇中に登場する三姉妹が歌った楽曲群(オリジナルはImperialからリリース)をコンパイルしたもののようで、サンシャインポップファンは要チェックかもしれません。


そのほか、"Cameo Parkway Holiday Hits"や、これはアナログLPですが、Question Mark & the Mysteriansの"96 Tears"および"Action"など、さまざまなジャンルから数多くのタイトルの発売が予定されています。Real Gone Musicのサイトはこちら(Suggestion Boxのリンクから、リリースしてほしいタイトルの提案を受け付けているので、再発してほしいサイケアルバムをリクエストしてみると願いが叶うかも・・・?)


$サイケデリック漂流記
この曲のオリジナルはSpanky & Our Gang


2011年10月11日(火)

Gear Fab、1月発売予定の新譜

テーマ:News
Mind Expanders: What's Happening & Psychedellic Guitars
Mind Expanders: What's Happening & Psychedellic Guitars

Gear Fabから1月17日発売予定の新譜は、以前同レーベルからリリースされた"More Psychedelic Guitars & Psychedelic Visions"に続く「企画もの2on1シリーズ」のコンピレーション。

今回収録されているのは、DotレーベルからリリースされたMind Expandersの"What's Happening"と、"More Psychedellic Guitars"の前編で、同じCustomレーベルからリリースされた"Psychedellic Guitars"(どちらもジャケの綴りはLが2つのPsychedellic)の2タイトル。いずれも、オリジナルのリリースは1967年ごろと思われます。

Mind ExpandersはNY(?)の匿名ミュージシャンによる、絵に描いたような「企画もの(Exploito)」インストアルバム。特徴としては、さまざまな楽器やヘンテコリンなエフェクトがふんだんに盛り込まれているんですが、当時の流行りだった「サイケデリック」を真似ようと努力した結果、微妙にその感覚がズレてしまっていて、逆に今聴くとサイケに聴こえるという、この手のレコードの美味しいところが堪能できます。

"Psychedellic Guitars"は、先に再発された"More ~"同様、ロックンロールとサーフミュージックをベースにしたインストナンバーが主体なんですが、下品なサックスが入ってたりして、さらに時代が古いような印象です。60年代前半に録音されたものもあるのかもしれません。でも、"More ~"にはないような、かなり凶暴に歪むファズギターが入ってたりして、ちょっとよくわかりません。こちらもJerry Coleが関係した音源らしいのですが、"Animated Egg"のようなものは期待しないほうがいいでしょう。

ちなみに、上のジャケ画像はGear Fabのサイトにあったものを並べて合成したものです。左側のMind Expandersのジャケは、1998年にスペインのレーベルから別ジャケで再発された際のものだと思います(オリジナル盤のジャケは下の画像)。下のトラックリストはオリジナル盤のものです。

The Mind Expanders: What's Happening
1) Love Syndrome
2) Theme From
3) Pictures At A Psychedelic Art Exhibition
4) Cul De Sac
5) Downtown Trip
6) Pulsation
7) A Night On Bald Mountain
8) Sensory Overload
9) Euphoria
10) Mandala

Psychedellic Guitars:
1) Lets Ride Again
2) Take A Trip
3) Flowers
4) Love In
5) Psychedellic Ripple
6) Coming On
7) Unchained Soul
8) Way Out
9) Take Me Back
10) Psychedellic Guitars

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2011年10月02日(日)

Harpers Bizarreの1stがMono拡大盤で再発

テーマ:News
Feelin' Groovy ~ Deluxe Expanded Mono Edition
Harpers Bizarre
Feelin' Groovy ~ Deluxe Expanded Mono Edition

Associationに続いて、Now SoundsのExpanded Mono EditionシリーズからHarpers Bizarre編がリリースされます(11月29日発売予定)。

本作"Feelin' Groovy"は、1967年の彼らのデビューアルバム。アルバムタイトルは、全米13位ヒットしたファーストシングルの"59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)"から取られています。この曲、レオン・ラッセルによる素晴らしいアレンジと、チャーミングなボーカルワークで、サイモン&ガーファンクルのオリジナル(「59番街橋の歌」)よりも好きだという人も多いのではないでしょうか。

Harpers Bizarreは人気盤のサード"The Secret Life of..."とともに、ソフトロックを代表するグループとして語られていますが、もともとは最初期シスコサウンドを形成したガレージバンドのTikisがその前身(出身はSanta Cruz)。1966年にサンフランシスコのAutumn RecordsがWarner Brothersに買収されたことにより、レーベルメイトのBeau BrummelsやMojo Menらとともにワーナーに移籍します。

そのときTikisの潜在能力に注目したのが、当時ワーナーに雇われたばかりだった新進気鋭のプロデューサー、Lenny Waronkerでした。レニーはVan Dyke Parks, Randy Newman, Leon Russell, Perry Botkin Jr.らの優秀なアレンジャー/ソングライターを集め、思い描いていた「バーバンクサウンド」を具現化するために、彼らをHarpers Bizarreという新たなグループに作り変えたのでした。

バーバンクサウンドというのは、基本的には「古き良きアメリカの再発見(ディスカバーアメリカ)」をテーマに、オールド&グッドタイミーな映画音楽的アレンジによる、ノスタルジックでドリーミーなソフトロック的音世界が特徴。ともすれば郷愁的で甘ったるい音楽と誤解されがちですが、実はなかなか一筋縄ではいかないところがあります。

バンドやアーティストよりもむしろ、裏方である制作陣の方が主導して「作られた」ということもその要因でしょうか、サイケデリックともつながるような、どこか、いびつで歪んだ感触があったりします。バーバンクサウンドの代表ともいえる、このHarpers Bizarreも、どこまでが「リアル」なのか判別できないような遊離感を秘めた楽曲群が、ほとんどハモらない、ユニゾンで囁くような催眠的なコーラスによって歌われていくところなど、ずっと続けて聴いていると強烈なトリップ感に襲われる時があります。

ちなみに、メンバーのTed Templeman(ジャケ左端)は、のちにドゥービー・ブラザーズやヴァン・ヘイレンなどのプロデューサーとして名を成し、ワーナーの副社長にまで登りつめています。今回の再発ではオリジナルのモノアルバムに加え、インストバージョン6曲、シングルバージョン3曲、Tikis時代の7曲("Bye, Bye, Bye"はHarpersの3rdに再録)、あわせて16曲のボーナストラックが収録されています。

ORIGINAL MONO ALBUM:
1. COME TO THE SUNSHINE
2. HAPPY TALK
3. COME LOVE
4. RASPBERRY RUG
5. 59TH STREET BRIDGE SONG (FEELIN' GROOVY)
6. THE DEBUTANTE'S BALL
7. HAPPYLAND
8. PETER AND THE WOLF
9. I CAN HEAR THE DARKNESS
10. SIMON SMITH AND THE AMAZING DANCING BEAR
BONUS TRACKS:
11. COME TO THE SUNSHINE (INSTRUMENTAL)
12. 59TH STREET BRIDGE SONG (FEELIN' GROOVY) (INSTRUMENTAL)
13. SIMON SMITH (INSTRUMENTAL)
14. COME LOVE (INSTRUMENTAL)
15. HAPPYLAND (INSTRUMENTAL)
16. THE DEBUTANTE'S BALL (INSTRUMENTAL)
17. 59TH STREET BRIDGE SONG (FEELIN' GROOVY) (MONO 45)
18. COME TO THE SUNSHINE (MONO 45)
19. THE DEBUTANTE'S BALL (MONO 45)
20. BYE, BYE, BYE (THE TIKIS)
21. LOST MY LOVE TODAY (THE TIKIS)
22. PAY ATTENTION TO ME (THE TIKIS)
23. IF I'VE BEEN DREAMING (THE TIKIS)
24. BLUE EYES (THE TIKIS)
25. DARKEST NIGHT OF THE YEAR (THE TIKIS)
26. I'LL NEVER FORGET ABOUT YOU (THE TIKIS)


サイケデリック漂流記

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