早速のご質問ありがとうございます。

今回は、職場のカミングアウトについて書かせていただきます。

 

僕の場合は、面接前にカミングアウトをしています。

会社に伺う前に、先ずは履歴書や職務経歴書を送ることが多いですよね。それにはFTMということが分かるように記載しているので、会社には「あら!びっくり!」とさせてしまう最初のカミングアウトとなっています。

なので、面接を設定していただいた会社の方々は、僕がFTMであることを知ってる上で面接をしてくれます。

 

履歴書の性別欄で女性に印を付けることもそうですが、学歴を書く際に、高校が女子校なもので、その学校名を見れば女性であることは分かってしまうんですね。

大学名から書けば、誤魔化せるかも知れませんが、職務経歴書には、LGBT支援をしていることはガッツリ載せているし、FTMであることを自分自身で売りにもしているので、敢えて高校名から記載しています。

 

因みに、僕は中高共に6年間女子校です。

ちゃんと膝丈のスカートを穿いて、通学してましたよ。女子高生という甘美な響きには、とても似つかわしくないおブスでしたが。

 

僕は自身がFTMであることを、人に対しても、職場に対しても、オープンで在りたいと考えている当事者です。

クローズでいることの方が、僕にとっては生きにくいと感じてしまいます。だからと言って、不特定多数の人に無闇にカミングアウトしまくるのではなく、カミングアウトをする際には、相手との関係性などを考えた上で話しています。

 

就労継続支援B型施設のときは、知人からの紹介だったこともあり、僕の性別を知った上での面接でした。

小さい職場だったので、全職員が性別のことを知っている有難い環境でした。

入職する時点で、既に胸オペの予約が3ヶ月後に入っていたので、面接の際に、「胸切除手術のため、3ヶ月後にはタイに飛びますがよろしいですか?」と通常の面接では出てこない会話もありましたね。

術後、復帰した際には、僕が重たい荷物に手を掛けると、「乳首取れない!?落ちない!?怖いから荷物持たないで!」とお気遣いもいただきました。

 

現在は神奈川県内の精神科病院に勤めていますが、その前には、東京都内の精神科病院にも勤めました。

どちらも医療機関ではありますが、組織によって捉え方は全く違うと感じます。

東京都内の方は、上層部と所属部署の方々は、知っているものの、その話には触れてはいけないという雰囲気でした。

少しでもそれに触れるような会話が出てると、気まずい空気が流れますし、それなのに、何故か他部署の方も知っており、誰がどんな経緯でアウティングしたのか分からない環境でした。

 

今の職場も上層部と所属部署の方々は、東京都内同様、FTMであることを知っています。

ですが、今の職場の場合は、面接の時点から、どのようなタイミングで他部署や他職員に対し、カミングアウトをするのが僕が働きやすい環境となるのか、どのようにしたら僕が嫌な思いをしないのか、などを考えてくださり、僕の意見も聞いてくれました。

 

現職場は、職員ならば誰でも電子カルテを見ることができます。そこのカルテで職員名を検索すると、名前・年齢・性別、これらの情報が見えてしまうのです。

医療機関は中途採用も多く、また、僕の担当業務は、医師や看護師などの他部署の方々と密に連携するため、新人職員が入職すると、「この人、幾つなんだろー?名前、何て読むんだろー?」と検索する方も少なくはないのです。

そのことを上司等は知っているからこそ、もし他部署の方が、カミングアウト前に僕の名前を検索し性別を知り、そのことを僕に直接ではなく、僕の所属部署の方々に訊ねた場合、どう対応するのが良いか、どう対応して欲しいかを、入職初日にも時間を割いてくれました。

 

仕事において、FTMであるかどうかなんて関係のないものだと思います。 

職場において、プライベートを明かす必要性もないと思います。

それに、僕という人間の人となりが分かる前に、FTMという情報が一人歩きし、仕事に支障が出てしまうのも、僕にとっても会社にとっても良いとは言えません。

僕はオープンで在りたい当事者ではありますが、毎回どこの面接でも、「カミングアウトについては、社風や会社の意向に従う」とお伝えしています。

 

その結果、今の職場では、カミングアウトについては、僕のタイミングに任せていただけることになり、もし、僕に直接ではなく、部署の方々に訊ねてきた場合には、「本人に聞いてみてくださいー。答えてくれますよー。」と僕の方に促がしていただくことになりました。

部署の方々には、余計な手間とお気遣いを増やしてしまい申し訳なく感じますが、とても有り難い環境を整えていただいています。

 

最近では、担当病棟の看護師さんから、「まめさんの名前の読み方分からなくて検索したんだけど、カルテの性別間違ってるよ!」と声をいただき、その方との関係性やその時のタイミングを考え、「間違ってないんですよー」とカミングアウトさせていただきました。

その看護師さんがフランクな方だったので、「私、若い頃、2丁目で飲むのが好きだったのよー!まめさんの髭とか声とかどーなってるの!?」と、看護師さんの若かりし飲み事情も何故か知ってしまったカミングアウトとなりました。

 

職種・業種、会社の社風、その組織によって、セクシュアルマイノリティに対しての捉え方は様々です。

新卒時代には、多くの企業から不採用をいただき、その中には、採用する条件として、「女性の制服を着れば」、「化粧をすれば」、「男性の服装でも更衣室やトイレは女性を使用すれば」、と言った難題を提示されることも珍しくはありませんでした。

髭面・短髪スペックの僕が、女性の制服やら更衣室やトイレを使用する方が、会社を混乱させるんじゃない?って思いますね。

それに、このスペックでスカートを穿いて通勤したら、会社に辿り着く前に問題が起こり得るだろうし、何よりスカートに失礼だとも思います。

 

新卒時代の就職活動と転職活動2回と言った、然程多くはない就活歴ですが、医療機関においてはセクシュアルマイノリティに対して理解がある方だと感じます。

寛容だからと言って、全てが希望通りになるとは限りませんが、面接において無理難題を言われたことはありません。

 

職場は、1日の時間の中で、自宅と同じくらい長く過ごす環境です。やりたい仕事に就くことも、労働条件に拘ることも、仕事を選ぶ際にはどちらも重要です。

その上で僕の場合は、職場において自分自身がどのようなスタンスで在りたいのか、性別においてどこまで妥協できるのか、これらも重要視して考えています。

 

 

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