粉飾していた長野県大町町の三セクが破綻
毎日jp長野ページが9月8日に掲出した「あすかの杜:大町市出資三セク破産 債権者配当は困難、管財人見通し /長野 」〔古川修司〕は、自己破産手続き中の大町市の第三セクター「あすかの杜(もり)」の第1回債権者集会が7日、長野地裁松本支部であり、破産管財人の弁護士が、回収できた財産は約330万円にとどまり、一般債権者への配当は困難との見通しを示したと報じる。今後、役員の責任が問えるかどうかを検討するとのこと。集会には約20人が参加し、高橋忠芳社長は「経営破綻後、大変なご心配をおかけしたことをおわび申し上げる。粉飾決算という罪の大きさを痛感している」と陳謝したとか。管財人によると、約100人の債権者が1億3000万円の債権を申し立てた他、労働者健康福祉機構が立て替え払いをした労働債権も約1400万円に上っているとのこと。一方、財産は預金や施設内の備品、在庫食材などで回収額は333万円で、債権のうち優先順位の高い厚生年金保険料や水道代など未払い公租公課が約1400万円あるとの由。あすかの杜は、大町市八坂地区の温泉宿泊施設「明日香荘」などを運営してきたが、資金繰りが悪化して4月5日に業務を停止した経緯がある。
信濃毎日新聞サイトが11月24日に掲出した「大町「明日香荘」営業を再開 三セク破綻から7カ月半
」は、運営会社の第三セクター破綻で休業していた大町市所有の温泉宿泊施設「明日香荘」(大町市八坂)が23日、約7カ月半ぶりに新たな指定管理者の下で営業を再開したと報じる。三セクの破産手続きは今も続き、粉飾決算を繰り返した経営実態の解明も道半ばだが、住民が待ちに待った地域振興の拠点の再出発。関係者は思いを新たにこの日を迎えたと記事は伝える。明日香荘は、旧北安曇郡八坂村時代から三セク「株式会社あすかの杜(もり)」が経営してきたが、ことし3月に経営難が発覚して休業し、10月に「ハーヴェスタ・クリエーションズ」(大町市)が新たな指定管理者となり、再開を準備してきた経緯がある。この日は、あすかの杜の破綻で解雇され、あらためて雇用された7人を含む従業員16人が、にぎやかな太鼓演奏の中を訪れた大勢の住民らを出迎え、復活した名物「灰焼きおやき」を買い求める人の列もでき、近くの女性(71)は「贈り物はいつもこれ。買い物弱者でよく食堂も使っていたから本当によかった」と再開を喜んでいたと記事は伝える。一方、あすかの杜の債権を抱えたままの業者や住民も多く、回収を半ばあきらめているという取引業者の男性(69)は「再開に複雑な思いの人もいると思う」と話す一方で、「休業によって明日香荘が八坂になくてはならない施設だとあらためて認識できた」としているとか。市は来年4月から第三者の経営評価委員会を設け、全指定管理施設のチェックを強化する方針で、牛越徹市長はこの日の式典で「信頼回復には時間がかかる。できる限り応援していく」と述べたとの由。