21年度決算検査報告 | 公会計の動向

21年度決算検査報告

 MSN産経ニュースが11月5日に掲出した「税金ムダ、不正…過去最多1兆7904億円 検査院指摘 」は、会計検査院が5日、国や政府出資法人などの平成21年度の決算検査報告をまとめ、菅直人首相に提出したと報じる。税金の無駄遣いなど不適切な経理処理の総額は約1兆7904億円で過去最高を更新し、件数も986件で最多とか。国の財政難が深刻化するなか、独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(鉄建機構)が約1兆2千億円の利益剰余金を積み立てていたことを明るみにし、国庫に納付するよう求めたことが全体の指摘額を押し上げたとの由。検査は各省庁や出先機関、国が出資する特殊法人など約5200カ所を対象に実施し、不適切経理の総額は、これまで過去最高だった20年度の約2364億円の約7.5倍にあたり、件数も過去最多だった19年度の981件を上回ったとか。省庁・機関別で最も指摘金額が多かったのは国土交通省で約1兆2131億円、次いで厚生労働省の約1336億円、農林水産省の約909億円とか。今年度は独立行政法人などが造成した基金(いわゆる埋蔵金)を国に返還するよう求めたケースが目立っており、鉄建機構の剰余金のほかにも、整理回収機構が業務で得た利益に関する資金約1837億円など、100億円を超す規模の埋蔵金が多数見つかったとか。悪質な経理処理を表す「不当事項」は約202億円で、昨年度より約79億円増加しており、地方自治体では調査対象となった47都道府県と全国73市のうち、2市を除くすべての自治体で不正経理が見つかり、合計額は3年分で計約68億円(うち国庫補助金相当額は約34億5千万円)に及んだとか。


公表資料:平成21年度決算検査報告の概要