国総研の調査研究委託先
東京新聞が5月19日に掲出した「国総研の調査業務 天下り法人3割受注 」は、国土交通省の研究機関・国土技術政策総合研究所(国総研、茨城県つくば市)が20年度に発注した計59億2千万円(320件)の調査研究業務のうち、3分の1の計19億3千万円(82件)の業務を31の公益法人で占めていると報じる。ほとんどが随意契約で、法人には官僚OB計135人(非常勤含む)が天下りしているとか。受注額上位の法人のうち、4法人は20日から始まる政府の事業仕分けの対象になっており、研究業務を行う公益法人の“乱立ぶり”が議論されそうだと記事は伝える。国総研は、高速道路の料金政策やダムの環境影響評価などの調査研究を実施しており、データ収集や基礎調査を外注しているが、31の公益法人が受注した業務の平均契約額が約2千3百万円なのに対し、民間企業は約千6百万円で、公益法人が1.4倍と高くなっているとか。受注額の最多は財団法人・国土技術研究センターで2億8千万円(10件)で、民主党の天下りに関する調査では、常勤役員4人は全員国交省OBで理事長は同省元技監が務めており、内規から推計した理事長報酬は約千7百万円とか。次いで多かったのが港湾や空港などの研究を行う財団法人・港湾空港建設技術サービスセンターの2億6千万円(8件)であり、7人の常勤役員すべてが官僚OB、理事長は元国総研副所長で、報酬は約1850万円とか。3番目の財団法人・道路新産業開発機構(約2億1千万円、8件)も3人の常勤役員全員が官僚OBで、19年度まで職員旅行の費用の半額以上を同機構で負担していたことが国会で追及された経緯がある。事業仕分けの対象になったのは、いずれも財団法人のダム水源地環境整備センターや港湾空港建設技術サービスセンター、日本建設情報総合センター、河川環境管理財団の4法人であり、情報提供業務などが焦点になるとみられると記事は伝える。