京都市が3億円の入場料収入がある二条城の修繕に480万円の予算で崩壊待ち | 公会計の動向

京都市が3億円の入場料収入がある二条城の修繕に480万円の予算で崩壊待ち

 共同は8月22日に「二条城の損傷「放置」 京都市、財政難理由に=差替」を配信。

 記事は、世界文化遺産に登録されている二条城(京都市中京区)を所有・管理する京都市が、文化庁などから行政指導を受けながら、御殿や障壁画の損傷を修復する計画を作らず事実上放置していることが2
2日、分かったと報じる。市は13年、計画作成の前提となる損傷調査をすることを決めたが、いまだに実施しておらず、財政難を理由に修復費用も抑えられていて、貴重な文化財の保全を先送りする市の姿勢に専門家から批判も出ていると記事は伝える。市などによると、国宝二の丸御殿は老朽化で軒先の木材が腐り木片が崩落したり、屋根にゆがみが出ているとか。10年前の阪神大震災で建物が傾いた本丸御殿も支柱で応急措置しただけで、入場者が出入りする東大手門も瓦が崩落する危険があり、防護ネットを掛けているとか。二条城は入場料などで年約3億円の利益を上げているが、すべて京都市の一般会計に繰り入れられ、本年度予算では二条城の建造物修繕費が480万円で、「予算が少なく実質的に何もできない」(市関係者)状態が続いているとのこと。また二の丸御殿の障壁画のうち重要文化財の200面以上が顔料のはく落などで修復が必要だが、補修費の年予算はここ5年間は1200万円で、約5面分しかないとか。重文以外の障壁画は修復の対象外で、破れたり染みで汚れたものも多いとも。文化庁と京都府教育委員会は10数年前から、建造物の修復計画作成と障壁画修復の迅速化などを市に指導しており、市は13年、二の丸御殿や本丸御殿は「早急に計画的な対策が必要」として、損傷状況を調査し修復計画を作るとしたが、調査は手付かずのままとか。阪本和夫元離宮二条城事務所長は「調査にしても原資が必要で、市全体の財政を考える必要があった。入城者の安全にかかわる部分もあり、有識者の意見を聞き早急に対応したい」としていると記事は伝える。