アニメ映画、カラフルを見てきました。
人間にはいいところも悪いところもある。
明るい色も、暗い色も持っている。
それぞれなのだから、「カラフル」でいいんだ。
色々と思うこともあるけど、死んではいけないんだ。
そんなありきたりのメッセージの内容です。
でも、それにたどり着く道程がすばらしい映画でした。
アニメでありながら実写を交えた緻密で美しい映像。
逆にぺたりとした人物絵。
使われている小物もエピソードも。
モノをつかむ感触が伝わるような、体温が伝わるような視点や表現。
皮膚の感触がわかるようなアニメーションでした。
罪を犯した自分に天使か悪魔かわからない関西弁の少年の姿をしたプラプラが話しかけてきて、
「抽選に当りました。」
すべてを抹消されている自分の、犯した罪を思い出せば、またこの世の輪廻の流れに戻ることができます。
と言います。
そうして僕は自殺をした少年「真」の身体にホームステイすることになるのです。
冒頭はぼくの声は出ません。
ぼくの言葉は字幕のみですすみます。
もうどうでもいいという投げやりな雰囲気の良く出た演出でした。
結末は(おそらくは)予想通りということかと思います。
自殺をした真のその背景は、事実は違ったのだよというおめでたいものではなく、
事実はそのまま事実として存在する。
そんなシビアな人生も視点を変えると別の姿が見えてくる。
最後、僕はいったいどんな罪を犯したか、またプラプラの明かすプラプラ自信の本当の正体には切ないものを感じました。
見て悔いなし(*^-^*)
夏の映画はこれでフィナーレとなるかな、あとは秋の映画を楽しみにしたいと思います。