遺伝子検査から写真判定へ――。

 宮崎県の口蹄疫問題を受け、農林水産省は家畜に感染が疑われる症状が出た場合、まずは写真を同省に送るよう都道府県に通知した。

 これまでは国の防疫指針に基づき、遺伝子検査をしてから判断していた。変更の理由は迅速な発見だ。都城市や宮崎市など感染は連日のように拡大しており、同省は「封じ込めには早期発見が重要」としている。

 「これはダメだ」「残念だけど、九分九厘クロだろう」。パソコン画面上の写真を見て、獣医師資格を持つ農水省職員がため息をついた。10日午後、東京・霞が関の同省動物衛生課。日向市から送られてきた写真で牛の症状を「診断」していたのだ。

 畜産農家で牛や豚に口蹄疫が疑われる症状が出れば、県の職員が駆けつけ、写真を撮影。それを国にも送り、県と双方で確認し合う。

 ねばねばしたり、泡立ったりしているよだれや、口内の複数のただれが口蹄疫の特徴的な症状。これまで国や県の担当者はこうした症状の写真を300近く見てきた。山田農相も「今や遺伝子検査するまでもなく、写真でほぼ100%判定できる」と語る。

 これまでは、現場で血液などの検体を採取し、動物衛生研究所の東京都内の施設に飛行機で送っていた。口蹄疫の遺伝子検査を国内で唯一行える施設だが、検査だけでも7~8時間かかるうえ、検体の輸送時間も含めると、症状が出てから結果まで丸1日かかっていた。

 同省は「発見が遅れたため拡大を許した。早期発見のためになんでもやる」と方針を転換した。

 9日に口蹄疫の疑いが生じた都城市の牛3頭から、この方式が取り入れられ、写真で「感染」と判断してその夜のうちに殺処分が行われた。翌日判明した遺伝子検査の結果は陽性。11日朝に結果が出た宮崎、日向、西都市も同様だった。農水省は「経験を生かして素早く見つけ、殺処分したい」としている。

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 国民の多くが「(期待に応える努力が)十分ではない」という気持ちを持たれる状況になったことを改めておわび申し上げる。新しい内閣を全力をあげて支えていくことが何よりの責任だ。政府と与党の一体化、政策決定の一元化、政治主導、官邸主導の政治をしっかりと実現し、実行していくため内閣と党との関係を整理したい。政策調査会も復活する。すべての議員の力が政策実現に結びついていく体制をしっかりと確立したい。

 政治に対する信頼、政権や民主党に対する信頼を回復するため、党運営の徹底した透明化を進める。意思決定のプロセスや党運営の情報を公開する。特に政治とカネの問題が問われている。各党間で協議すべきだが、まず私は今日を機に企業団体献金を受け取らない。率先する。

 参院選をしっかりと乗り越えなければならない。国民の信頼を取り戻すことには大きな困難があるが、あきらめてしまっては政治を変えられない。勇気をもって、民主党政権の新しい出発を訴え、秋以降、鳩山(由紀夫)首相の残された思いを政策実現という形で実現したい。

 小沢(一郎前)幹事長には、(新幹事長に)内定してすぐに「あいさつにうかがいたい」とお願いした。日程を調整中だ。(小沢氏の)処遇は菅直人代表が判断をされるべき種類のものだ。

 前幹事長の執行部とは平均年齢が全然違う。政治経歴、政治的な手法も違いがある。私自身は私たちの世代の得意なところ、言論をもって国民を説得する強みを生かしていきたい。前幹事長が幹事長辞任というけじめをつけた以上、法的には防御権に配慮しなければならない。政治倫理審査会や証人喚問への出席要求については一定の配慮をすべきだ。(小沢執行部が導入した新しい)「陳情システム」については透明性が確保されれば合理性もある。改善を進めたい。

 参院選の目標はすべての候補が当選することだ。選挙戦略は早急に詰める。(改選2以上の選挙区での複数候補擁立については)各地域と協議する。(党が支給する)活動費は透明性と公平性をもって行い、分配すべきものがされていないなら分配する。世論調査でいい数字が出ていることはありがたいが謙虚に受け止めたい。支持率が(会期延長など)国会日程に影響を与えるべきではない。

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 鳩山由紀夫首相は25日、首相官邸で、サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場する日本代表の岡田武史監督や中村俊輔選手らの表敬訪問を受けた。代表全員のサイン入りサッカーボールと、首相と幸夫人の名前がそれぞれ入った公式ユニホーム2着を岡田監督から手渡された首相は「いよいよ明日(出発)ですね」と声を掛けた。

 岡田監督は24日の韓国戦の敗北が頭をよぎったか、「気持ちよく行きたかったですけどね」と苦笑い。本番に向け課題山積の日本代表と、米軍普天間飛行場移設問題でがけっぷちの鳩山政権の両トップが、エールを交換する形となった。

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