こんにちは。かずき珈琲の武石です。
お店を開く時に「どこにお店を出すか」というのはとても重要な要素ですが、
基本的には自分がどこでお店をやりたいのかということに尽きると思います。
なので、どこに出店するのかということに関しては正解はありません。
ただ、ひとつ大事なことがあります。
それは、出店する場所がどういう場所で、
自分のお店のコンセプトに合っているかということを客観的に評価できることです。
出店エリアを考えていると、色々な選択肢があると思いますが、
大きく分けて以下のような場所が出店エリア候補に挙がると思います。
(1) 繁華街
(2) 観光地
(3) 商店街
(4) オフィス街
(5) 大通り沿い
(6) 住宅地
(7) それ以外(山奥など)
まず、大きく分けて「商業地」と「それ以外」の二つに大別できますよね。
(1)~(5)が商業地で、(6)~(7)がそれ以外です。
大通り沿い(幹線道路沿い)は商業地かどうか意見の分かれるところだと思いますが、
視認性も高く、駐車場さえ用意できれば商業地として十分考えられると思います。
簡単に言うと、商業地は商売に向いている場所で、
それ以外は向いていないと言っていいと思います。
何故なら、多くのお店は、お店の前を通り掛かった人、
地元の人、近くにお勤めの人などにご来店頂くことを前提にすることが多いので、
人通りの多い場所や、人が多く住んでいる場所の近くの商業地を
エリアとして候補に挙げるんですね。
まずは、皆さんが「ここに出店したいな」と思った場所について、
自分のお店への「入店機会」と「入店動機」について考察してみてください。
入店機会は、お客様が入店する機会がどれだけあるかということです。
入店動機は、入店する動機を持っているお客様がどれだけいるかということです。
入店機会は単純に人通りが多ければ多いほど高くなりますが、
入店動機はその場所にどういう人が沢山いるかを分析し、
そのニーズが自分のお店の提供するサービスとどのくらい合致するかを
分析しなくてはなりません。
例えば、繁華街であれば、どういう人が街を歩いているでしょうか?
多くは、買い物に来ていたり、遊びに来ていたり、
誰かと会ってご飯を食べたりお茶したり飲んだりしに来ていたり…ですよね。
では、繁華街に自分のお店があった場合、
繁華街に来ているお客さんは自分のお店に足を運んでくれるだろうか?
…と、このような考察をするわけです。
その上で、次は「地代をペイできるくらい集客できるのか?」ということと、
「自分のお店のコンセプトに合致するか?」ということについて、
条件を絞っていくことになります。
業態によってもコンセプトによっても大きく考察の仕方が変わってきますので、
ご自身の思い描くお店の姿と、出店したいエリアをじっくり観察して、
様々なアプローチから考察してみてください。
さて、最後に、商業地以外は商売に向いていないと書きましたが、
住宅地や山奥に店を出したらいけないかといったら、そうではありません。
コンセプトに合っていればそれでいいのです。
例えば、「一日5組までの完全予約制フレンチレストラン」だったらどうでしょう?
落ち着いたひと時を最高のおもてなしで丁寧に接客するというコンセプトだったら、
集客である予約の口さえしっかりして宣伝しておけば、どこに出店しても良いですよね。
商業地が有利なのは、「潜在顧客の人通りの多さ」なので、
それさえクリアできれば、地代の安い商業地以外に出店することは逆に有利ですよね。
ただ、これが出来るのは、例えばシェフの肩書や経歴が凄いレストランとか、
近県ではここでしか飲食できない珍しいアイテムを扱っているとか、
そういう特別なお店だけであって、余程の集客ネタがない限りやはり難しいと思います。
次は、出店エリアのリサーチについて書きたいと思います。
それでは。
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