どんな人でも、忘れられない異性はいるでしょう。
淡い初恋だったり、初めての相手だったり、パターンはいろいろでしょう。
好きだけでは生きていけない現実に気付いたのも、この女性から教わりました。私の初めての相手。
私に女性の扱い方を教えてくれた人。
私が肉親以外で唯一甘えた人。
もう会えないと思っていた人と偶然会えました。
本当に奇跡に近い再会でした。
大学教授の奥さんになった事は、風の便りで知っていましたが、まさか伊豆で会うとは思いませんでした。近くのファミレスに入って昔話に花が咲きました。
綾子と同じ病院で働いていた事があると言っていました。
その時に、私が雪乃と同棲している事を知って、安心したそうです。
昔と変わらず清楚で気高い女性でした。
三島駅で別れたのですが、何となく胸騒ぎがしたので、綾子に電話しました。
綾子は、私が真由美さんに会ったと言ったら絶句しました。
真由美さんは、7日前に死んでいたのです。
私が会いたいと願っていたので会いに来てくれたのかも知れませんね。
悪霊では無いから、変な匂いも、龍神様も反応しませんでした。
本当は、ホテルに誘いたい気持ちが出てもおかしくないのに、誘えなかったのはやはり不思議です。
でも、会えて嬉しかったです。