いくら神経が図太い女でもあのような醜態を晒せば職場には居ずらいものです。ましてや、プライドが服を来て生きているような慶子としては耐え難いでしょうから。
しかも、診察したドクターが日頃から仲が悪い内科副部長だったから余計に恥ずかしい思いをしました。
本来は外科が見る予定でしたが、外科は交通事故の急患で手一杯だったのが慶子の不運でした。
慶子君もプライベートは凄い事をしているんだね。
私にはこんな芸当できないな。
他のナースが見ている前で相当嫌みを言われたらしいです。
筋肉弛緩剤を射てば簡単に治ります。
重義が言うには、無理な姿勢の格好ばかり要求したらしいです。
次の日に重義は、慶子の両親に会っていました。
責任を取れ。
慶子が恥をかいた原因を全て重義に押し付けて婿養子になるよう強要しました。頭の軽い重義は、即座に了承しました。
慶子は寿退社と言う形式で去って行きました。
雪乃が、元気でね。
またいつか会いましょうね。
そう言って別れの挨拶をすると慶子は、花嫁修業と避妊手術しとかないとな。
私はエッチは好きだけど、子供を産むのは嫌だし、このプロポーションを崩したくないんだ。
雪乃も早く結婚してね。
相変わらずの脳天気な事を言って去りました。