裕美子と剛志は、中央フリーウェイを一路諏訪を目指して走りました。
車はアウディTTでした。
剛志は、有名なゲームメーカーのプログラマーで年収は、サラリーマンの数倍もらっていますが、質素な生活をしていますが、車には拘りがあるようでした。
本当に静かな車だけど、結構速いですね。
裕美子が感心して言うと剛志は、この車はその為に買ったんですよ。
速いだけじゃなくて、安全性も抜群だから安心して下さいね。
ユーミンの名曲、中央フリーウェイのような風景を抜けて、パーキングで休憩を取りました。
裕美子さん、疲れていませんか?
トイレ休憩しましょう。
そう言って助手席のドアを開けてくれました。
さー中に行きましょう。
そう言ってから、初めて手を繋いで歩いていきました。
裕美子は、男性と手を繋いで歩くのは初めてだから緊張しました。
トイレの前で別れて、用が済んだらまた手を繋いでエリアにある売店を覗いて買い物をしてから出発しました。
幸福な時間。
裕美子は至福を感じていました。
私、本当に剛志さんが好きなんだな。
裕美子は、改めてそう思いました。
剛志も同じように思っていました。