電車の中での化粧。
あれは、違う。
電車の中で化粧するな、という意味ではない。
電車の中で化粧するのが是か非か、そんなことは好き嫌い、価値観の問題でしかない。
どんな論法を用いても、良いとも悪いとも断じきれるものではない。
なので。
あの広告は、電車の中で化粧するな、という意味ではない。
あれは、東急の中で化粧するな、という広告だ。
むかしは、良かった。
だけど、これは東急の自業自得でもあるんだけど、東急の客層も変わった。
東横線が西武池袋線や東武東上線とつながり、田園都市線が東武伊勢崎線・日光線とつながってしまった。
東横線が日比谷線、田園都市線が半蔵門線までとしかつながっていなかった時代とは、変わってしまった。
当時の東急にはいなかった、電車の中での化粧を是とするような客層が、相互乗り入れの影響でドッと流れ込んできた。
良い悪いではなく、むかしながらの東急沿線の人たちが嫌う客層だ。
そのことを言ってるんだよ、あの広告は。