#2974 韓国 | プロパンガス

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今からちょうど1年ほど前にも、如何に韓国ウォンが人為的に操作された通貨であるかについて書いた。
http://amba.to/b1m7JS

アジア危機がひと段落した98年頃、韓国に比べて日本のGDPは10.8倍ぐらいあった。その時の円・ウォンレートは1円=10.59ウォン(年末ベース)ぐらい。
そこから韓国は力強い成長を遂げ、07年にはGDP比率は4.2倍にまで縮んだ。
その間、円安・ウォン高が傾向として進み、07年末には8.40ぐらいになった。
おおよそ、7.50-11.50というのが、取引レンジだった。
ところが、外需依存度が日本以上に大きい韓国は、リーマンショックの影響をモロに受け、GDP比率は6.09倍に再拡大、円・ウォンレートも一時16.00以上にまで跳ね上がった。
だけどその後、サムスンやヒュンダイの例を挙げるまでもなく、韓国経済は快進撃を続け、分野によっては日本を凌駕するまでになった。
GDP比率も今年の予想では、5.32倍ぐらいにまで回復する見通しだ。
これは、07年には及ばないまでも、05年ぐらいの水準。
そしてその時の円・ウォンレートは8.56ぐらい。
ならば当然、今の円・ウォンレートもそのぐらいまで戻っているかというと、とんでもない、なんと14.00を超えている。
アジア危機やリーマンショック直後並みの、ありえないほどの円高・ウォン安水準。
これじゃ、日本企業が韓国企業と価格競争できないのもムリはない。
なんでこんなバカげたことがおこるかというと、それは偏に韓国が市場介入によって人為的にウォン安を維持しているから。
社会主義国や二流の後進国ならともかく、韓国ほどの先進自由主義国に許されることではない。

それから1年、円・ウォンレートはどうなっているかというと、12.70ぐらいから14.70ぐらいをうろうろして、今は13.80ぐらい。

ほとんど変わっていない。

極端なウォン安水準に、人為的に操作されたまんまだ。

リチウム電池市場から日本企業を追い出し、GalaxySで日本の携帯電話市場を席巻し、日本のテレビ局に自国のドラマやアイドル映像を朝から晩まで流させるほどの力を持った国の通貨が、不当に安値に押し込められたまま。

その結果、韓国では悪性インフレが蔓延し、8月のCPIは5.3%にもなった。

1人当たりGDPを見てみても、日本が5万ドルに迫ろうかというのに、韓国は半分以下の2万ドルちょっと。

韓国は一部の輸出企業の利益のために、国民には経済力にまったく見合わない低レベルな生活を強いている。

こんな不公正な為替操作、見逃すわけにはいかないだろう。

というか、見逃すも何も、こういう歪は遅かれ早かれ、必ず是正されることになる。

この死ぬほど割安な通貨に、日本としてガンガン先行投資するといい。

幸い、外貨準備にドルは有り余っているわけだから、NDF市場でドル・ウォンを売る。

NDFで転がしている分には、運用手段としてのウォン債市場が未発達なことなども考える必要もない。

今の水準から売り初めて、ターゲットは円・ウォンレート換算で今の半分になるぐらい。

そこまでくれば、日韓の1人当たりGDPが、ほぼ並ぶ。

それって、何か違和感、ある?