とれたての魚なんて美味くないってのは化学的に証明されている、って信じている人が多いみたいだけど・・・。
それは、新鮮な魚を食べたことのない人のたわごとです、まじ。
とれたての魚は死後硬直が激しく、身は硬い、なんて言われますが、ウソです。
新鮮さゆえの歯ごたえや弾力はともかく、死後硬直で身の硬くなった魚なんて食ったことありません。
〆てからしばらく時間を置かないとイノシン酸が出てこないというのは事実でしょうが、イノシン酸なんてものは新鮮じゃない魚の妥協的うまみ成分であって、ほんとに新鮮な魚はそんなヘンな成分なんかなくても清冽に美味い。
料理屋とか居酒屋とかのいけすで飼っている魚、そんなもんが海からとれたばかりの魚よりはるかに劣るのは当然だとしても、殺してから何時間もかけて築地なんぞに運ばれてきた魚よりもずっとマシだということはいくらもある。
魚の体に傷をつけないように、あるいは余計なストレスを与えないようにと活け〆にするということはあるけれども、水揚げされた場所から時間をあけず、長距離を運ばずに食べてこそ美味い魚たりうる。
佐賀関で採れたアジを活け〆にして、大分市内かせいぜい大分県内で昼頃までに食べるのが、ほんとの関アジ。
佐賀関で採れたアジを活け〆にして、「関アジ」という紙を貼って飛行機で東京に運んでわけのわからんぼったくり寿司屋で食べるのは、ただのアジ。
あ、でもね、為念、ぐっちーさんのことは、心から尊敬してるよ。