お二人さま。長い間、お付き合いいただき、
ありがとうございました。
特に石井先輩は、ほぼ2回目だったのに…。
珀龍先生の、電話での言葉が、忘れられないんですよ。
ず~っと、残っています。
その後の人生の中で、何度も何度も思い出してきました。
師の教えを守る、というより、思い出しちゃう…。
生徒のこともそうだし、保護児童のこともそうだし。
「逃げられない」「逃げちゃいけない」
いや、そんな、大袈裟な話じゃないんだけど…。
なんかね…、
まぁ、生徒の中には色んな問題を抱えている子もいるし、
保護児童なんて問題児ばっかりで、児相職員や施設職員に、
噛みついたり、毒づいたり…。施設職員に向かって、
「おめぇよぉ~!」
なんて、日常茶飯事だし…。
心が折れたら辞めちゃえばいい。
でもね、この子たちは、辞められないんだよね。
嫌になったら、逃げだせばいい。
でも、この子たちは逃げ出せない。
この子たちには、逃げ場なんかないんだよ。
じゃ、私が辞めるわけにはいかないじゃん、
逃げるわけにはいかないんじゃん。
何が出来るかわからないけど、何の役にも立たないかもしれないけど、
でも、逃げちゃダメ!この子を置いて、逃げるのか?
何の為に空手をやってきたの?
珀龍先生、あなたの言葉は、こんな、末席の弟子の中に、
今でも生きています。
ありがとうございます。押忍。