山岡鉄舟と清水次郎長 その3 | FP独立成功術<ファイナンシャルプランナーの独立への軌跡>

FP独立成功術<ファイナンシャルプランナーの独立への軌跡>

資格を取得して、独立したいと考えている方は、現実的にどうやって仕事を得たり、収入を確保するのかがわからない方が多いと思います。そういった方々に、私が歩んできた独立への軌跡について参考にしていただけるのではないかと考えて、このブログを始めることにしました。

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独立をした人の多くは食わんがために、利害を第一に
考える傾向にあります。私の周囲にも、そのような人が
多くみられます。

しかし、自らの利益を優先して仕事を続けていって、
それで本当に生計を立て続けていかれるかというと
それは違います。

目先の利益だけにとらわれていると、大切な人間関係を
失うことにもなりかねません。ここでいう人間関係とは、
集団の中での八方美人的な人間関係ではなく、独立後に
助勢をしてくれる人たちとの人間関係です。

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確かに、自営で飯を食っていくのなら、お金は1円でも
多いほうがいいでしょう。しかし、それをあからさまに
言ってしまえば、自分の人間性に魅力を感じて助勢して
くれる人を失ってしまうことにもなりかねません。

目先の利益にとらわれるあまり、そのような行動を取って
失敗する人を私も数多く見てきました。

聖書にも「人はパンのみに生きるにあらず」という言葉が
あります。何のために独立をしたのかという根本的な
部分を忘れてしまっては、何にもなりません。

独立をした目的のため、価値観のために頑張るのが
本当の姿ではないでしょうか。

ですから、一見何の得にもならないこと、1円の利益にも
ならないことにも大きな意味があるのです。

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山岡鉄舟は、清水の由緒ある久能寺が荒れ果てていたのに
心を痛め、清水次郎長に多くの書とともに、募金の趣意書を
与えました。

これにより久能寺は再興され、現在では鉄舟寺とその名を
変えることとなりました。

その募金の趣意書には、次のように書かれています。

「鉄舟寺庫裡建立墓縁山本長五郎簿」
寺を建てても何もならぬ。親を大事にしてもなんにもならぬ。
わが身を大事にしてもなんにもならぬ。なんにもならぬところを
能く能く観ずれば、又、何かあらん。山本長五郎御往時を考え
ここに尽力することあり、諸君なんにもならぬ事を諒察あらば多少
の喜捨あるも又、なんにもならぬ何かあるの一事也」
明治二十一年二月    山岡鉄舟しるす

山本長五郎とは、次郎長の本名です。
ここに書かれているように、何にもならないことこそ、
実はそこに何かがあるのではないでしょうか。

利害を超越した行動、そこに人は人間性を感じます。
そして、その人間性こそ独立して生計を立てていくための
最も大きい武器となるのです。



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