博奕に学ぶ<その24> | FP独立成功術<ファイナンシャルプランナーの独立への軌跡>

FP独立成功術<ファイナンシャルプランナーの独立への軌跡>

資格を取得して、独立したいと考えている方は、現実的にどうやって仕事を得たり、収入を確保するのかがわからない方が多いと思います。そういった方々に、私が歩んできた独立への軌跡について参考にしていただけるのではないかと考えて、このブログを始めることにしました。

 新春1月12日(土)開催 「ギャンブルに学ぶ!講師スキル上達法」(16:15~赤坂本社)







博奕好きな人間は何にでも賭けようとすると申し上げましたが、
講師という商売が博奕であると考えるなら、賭けの対象は、
人間(主催者の担当者や受講者)ということになります。

もう少し詳しく申し上げると、人間の心理ということであり、
何を考えているのか、何を考えるようになるのかがわからない
不確実なものに張る行為なのです。これを実際の博奕の種目に
あてはめて考えてみると非常に近いものがあります。

それは手本引きという博奕です。胴師が1~6までの6枚の札を
持ち、その中の1枚を隠し、それを当てる遊びです。一見単純に
思えますが、そのようなことは決してありません。当たれば張り方は
儲かりますが、逆に同師は損をします。したがって、張り方は
隠された札をなんとか当てようとし、胴師ははずそうと必死に
なるわけです。

昔の任侠映画では丁半以外にも、この手本引きが登場しますから、
興味のある方はご覧になるのも一興だと思います。表面上は
運否天賦のように見えますが、そのようなことは決してなく、
技術の勝負(心理を読む勝負)なのです。賭け方にもさまざまな
種類があり、賭け方によって競馬の本命、対抗、押さえといった
ようなルールが決まっており、当たった時の配当がそれぞれ
異なるのです。

もちろん、1点賭けもできますが、普通はそのような張り方は
しません。配当率の違った3点か4点に賭けるというのが
最もポピュラーな張り方です。つまり人間の心理が対象となる
博奕なので、1点予想で当てるのは容易ではなく、何点か押える
わけです。

張り方はこのようなルールの賭け方で何とか当てようと知恵を
絞り、胴師は何とか当てられないように知恵を絞るという
頭脳と頭脳、技術と技術の戦いになります。人間の心理を賭け
の対象とし、技術的要素が極めて強いことから、究極の博奕
と言われるものです。

生身の人間の心理を対象にするという点では、講師の商売も
これに非常に近いです。もし当たれば、前回申し上げたような
極めて大きな配当を得られますが、はずしてしまえば張りコマは
すべて取られてしまい、何も残らないからです。

この手本引きは玄人やお金が有り余っている旦那衆を対象に
する博奕ですから、いわゆるミニマムベットの金額が非常に高く、
庶民が手を出すようなものではありません。

なけなしの有り金をすってしまえば、帰るしかありません。そして
ある程度まとまったお金を懐にするまでは参加することができない
というわけです。多額の借金を作ってしまったら、永遠に参加する
ことはできないかもしれません。この点も講師業務に非常に近い
ものがあります。



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