すでに大手塾に通っている人は基本的に春期講習は受講するものだと思います。
ですが、中には春期講習は受講したくないとか、他塾を受講してみたいなんていう人もいるかと思います。
塾生なのに受講しなくていいのか、引き落とされた受講料は返金してもらえるのかといった事務的な手続きは所属する塾にそうだんしてください。
春期講習ではどのような内容を学習するのかというのを簡単に説明しようと思います。
小5以下と小6では大きく違ってきます。
春期講習期間
春期講習は学校の春休み期間中に実施されますが、春休みの期間は府県によって微妙にことなります。
大阪府 3月25日~4月7日 14日間
兵庫県 3月26日~4月7日 13日間
京都府 3月25日~4月5日 12日間
奈良県 3月25日~4月5日 12日間
滋賀県 3月25日~4月7日 14日間
和歌山県 3月25日~4月7日 14日間
終業式、始業式は早い時間に学校が終わるので、夕方の時間帯なら春期講習が入れられます。
塾によっては合格祝賀会で1日使えない日があります。
その中でスケジュールを組んでいくわけですね。
講義回数は1科目あたり2~3回で、2回の塾は拘束時間が長めで講習期間は短いです。
低学年は算国2科目で、4年生以上は理科が入って3科目、社会を選択すると4科目になります。
6年生は拘束時間が長めで講義はⅠ・Ⅱに分かれて各科目3回ずつとかになります。
受講資格
塾外生で春期講習から入塾を希望する人、春期講習のみの受講を希望する人に対して、入塾テストや資格テストを実施している塾もあります。
事前にテストを受けて合格しておかなければなりません。
今から塾を探す人は急いだほうがいいですね。
だいたい土曜日に実施しています。
(受講資格不要の塾もあります。)
塾生の場合は不要ですが、6年生の志望校別特訓のコースによってはさらに難しい受講資格が必要になったりします。
というわけで、「次の公開テストにすべてを賭けている」なんていう人もいるかと思います。
頑張るしかないですね。
塾外生の受講料無料という塾もあります。
他塾の人にとってはつまみ食いをしやすいシステムだと思います。
春期講習の内容
具体的な内容(授業時間数、取り扱い単元、受講料)は各塾でそれぞれ公表していると思います。
塾生なら案内を貰ってきていると思います。
5年生以下の学習内容は基本的には今年度に入ってから学習した内容の復習が中心となります。
近畿圏の中学受験の塾は2月から新年度になるので、春期講習までに約2か月カリキュラムが進んでいます。
その間の復習をやってしまおうということです。
これは春期講習から入塾する人のフォローというのも兼ねています。
季節講習以外には基本的に途中入塾者に対するフォローというのはないので、自力でやるか、系列の個別指導を勧められたりします。
4月から入塾を考えている人は春期講習から受講した方がいいと思います。
塾でもそのように勧められると思いますが、営業抜きにしても受講しておいた方がいいということなのです。
ところが、上位クラス帯の生徒にとっては春期講習は簡単すぎてつまらないということがよくあります。
特に普段から復習を欠かさない上位層にとっては、今さら同じことをやってもしょうがないという感じですね。
そこで春期講習は受講せずに家で勉強するという人も出てきます。
他塾の講習を受ける人もいますが、結局は内容が簡単すぎてつまらないということになるかもしれません。
家で何をやるかは人それぞれなので、ここでは触れません。
6年生の場合は状況が変わります。
志望校別のコースに分かれる塾の場合、受講資格が偏差値で決められています。
カリキュラムは基本的にどのコースも同じですが、テキストが異なったり、テストのレベルが異なったりします。
春期の受講資格は比較的緩めに設定されているので、最難関を目指す人はここで最難関コースに入っておかないと完全に置いて行かれます。
※春期講習の内容というよりも、現時点での学力の問題です。
学習内容は5年生~6年生(3月まで)の復習ですが、入試問題レベルの問題を取り扱ったりするので、5年生までの感覚と比べるとかなりレベルが上がります。
入試問題レベルと言っても、春期で扱うのは比較的易しい内容になります。
最難関志望でなくとも、春期講習は受講するべきですね。
塾としてはここら辺で受験生としての意識を高めていきたいところなので、特に最難関コースだと熱量が大きくなるかと思います。
通常の授業とは違って他校舎から上位層が集まってくるので、クラスの平均レベルがグッと上がります。
全力で挑みましょう。
春期講習の宿題
通常の授業とはサイクルが変わるので注意が必要です。
普段は1週間ごとの授業・テストですが、春期講習中はイレギュラーになります。
学校が休みなので比較的時間は作りやすいですが、次の講義の日程を考えて宿題をやらないとギリギリになって慌てることになるかもしれません。
内容的には復習、時間は十分ということで平均点も高くなりがちです。
クラス替えには影響しませんが、サボっていると残念な順位になってしまいます。
春休み終盤になったら、早めに通常授業の宿題に取り組んでおくといいと思います。
休み明けの通常授業のテストは、やり込んできた子とそうでない子の差が出やすいです。