詩 | フリースタイル

恋した男は星の数
愛した男は一人だけ
愛した男一筋に
命捨てても尽くし抜く
これが女の愛し方

美咲が交換日記に「族詩」って書いた一部。 

あれからだいぶ時間が過ぎた。 

未だに美咲から日記は送られてこない。 

仕事が忙しいだけ? 

彼氏と仕事で忙しいだけ? 
美咲は俺のこと想ってくれてるのだろうか? 


都合良く考えちゃえばまだ俺を好きなんやないか。って考えちゃう。 

俺の先輩ホストの連絡先を知ってる。 

遅刻癖がひどかった頃に俺の管理って意味で先輩と交換した。 


俺と別れてから美咲から先輩に連絡がいったみたいで先輩がチョロッと残した言葉。 

「まだ美咲はおまえのこと好きみたいよ?」

ぢゃあ何故別れた?
何故? 
俺の悪い所に気付かせるため? 

でもそれだったら普通に別れれば良いんぢゃないか? 

新しい男を作る意味がわからない。 

好きな気持ちはあるけど新しい男への罪悪感? 

とにかく振り向かせるのは簡単ぢゃないってことだな。 

新しいものは良いものしか見えないものだから。