病院薬局製剤も作っちゃいます! | 薬剤師の在宅医療奮闘記

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患者さんを助けるのは医師、看護師やケアマネージャーだけではありません。
薬物治療の担い手、薬剤師の活動を報告します。

はいっ!どーも!!

 

blog を brog と書いてしまい

 

指摘されるまでスペル間違いに気付かないでいた

 

あらいぐまです。

 

 

 

今回は病院薬局製剤についてです!

俗に言う院内製剤とか病院製剤です

 

在宅医療を10年も続けていると、

 

入院先で使っていた病院薬局製剤を

 

薬局でも作ってくれないかと

 

依頼を受けることが、ままあります。

 

 

そこで、今まで依頼を受けた病院薬局製剤で

 

手応えを感じたものを紹介します。

 

第一弾に選ばれた病院薬局製剤の名前はこちらっ!!

 

 

NS軟膏

 

 

この軟膏、かゆみの訴えが強く

 

内服や商品化されている外用剤では効かないと

 

だだをこねる方に使用すると

 

9割9分の確立でかゆみがなくなったと言ってもらえます。

 

 

なんで、そんな効果があるかを説明するために、

 

レシピと製造方法を説明します。

 

 

レシピ

 

レスタミンコーワ軟膏 50g

カンフル精        6ml

l-メントール       4g

チモール         0,2g

ハッカ油         0,5ml

 

 

製造方法

 

① カンフル精、l-メントール、チモール、ハッカ油を混ぜ合わせて溶解する。

  ※l-メントールは混ぜる前に結晶を粉々に粉砕しておくと溶解しやすい。

 

② レスタミンコーワ軟膏に①を徐々に加えて練合する。

 

※完成したものは冷所保存する。

 

 

はいっ!

 

感の良い人は、気付きましたね

 

このNS軟膏を使うと、

 

カンフル精、l-メントール、ハッカ油のお陰で、

 

塗ったところがスース―します!

 

 

高齢者の方は特に、このスース―感

 

いわゆる清涼感を感じると

 

かゆみの事を忘れてくれます(笑)

 

 

もし、かゆみの訴えが強く

 

薬価収載薬で対応しきれない患者さんがいたら

 

試してみてください!

 

 

ちなみに冬場は、

 

この清涼感を寒さとして感じる場合があります。

 

 

また、皮膚の状態に合わせて、

 

レスタミンコーワ軟膏をケラチナミンやパスタロンに

 

変更することも必要かと思います!!

そこは、薬剤師としての腕の見せ所なのかな

 

 

 

今回の処方レシピはweb検索すれば出てきますが、

 

くわしく病院薬局製剤を知りたい方は、

 

こちらの書籍を購入すると良いです!!

 

 

監修:一般社団法人 日本病院薬剤師会

発行:株式会社 薬事日報社

定価:本体 8,000円(税別)

2013年4月1日 発行

 

 

ちなみに、本社の倉庫を荒探ししたら

 

かなり昔の第二版が出てきました(笑)

 

 

編集:社団法人 日本病院薬剤師会

発行:株式会社 薬事日報社

定価:4,500円(税別)

1982年4月5日 発行

 

 

いや~

 

社団法人 → 一般社団法人

 

4,500円 → 8,000円

 

時代を感じますねぇ~