在宅医療がしたくて入った『みよの台薬局』~その②~ | 薬剤師の在宅医療奮闘記

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患者さんを助けるのは医師、看護師やケアマネージャーだけではありません。
薬物治療の担い手、薬剤師の活動を報告します。

はいっ!どーもっ!!
みよの台薬局で在宅医療を学んだ
あらいぐまです!!


今回も、みよの台薬局について
書いていきたいと思います。

まずは前回の話を確認してください→


さて、
本配属は『いけだ薬局』
そこは在宅医療最前線です!
今はニニナ薬局が最前線です

要町薬局の様に
丁寧な指導、フォローはなく

背中を見て
勝手に育ちなっ!

むしろ、
指導なんてする気ないよ

ついてこれない奴は、
いらないよ

という感じでした(笑)


いやね
もう、みんなプロって感じでした。

店舗として
しっかりと仕事をした上で、
定時に終わらせることを追及してましたし

医療の観点からも
在宅医療において迅速な対応を
心掛けて業務にあたっていました。
やはり、店舗ごとの特色がありますな。


当時のいけだ薬局は
外来処方箋枚数が70~100枚/日
在宅患者対応が15件/日
勤務薬剤師数 正社員2名 パート2名
事務員2名という配置でした。
公休のことを考えれば、まあまあな人員配置だったと思います。

まぁ、そんなこんなで
丁寧に育ててもらっている同期を
羨ましくも思いながらも
必死についていって
勝手に成長した甲斐もあり
計画通りスペシャリストの道を歩むことになりました。

当時、同期の悩みを聞いていると
共通するのが薬の事と上司、同僚について(笑)
あとは近隣の医療機関とのお付き合いについてとか
地域の患者さんとの関わり方とか

わたしの場合は、
上司や同僚については同じで
介護保険制度や地域連携について
訪問に際しての道路状況の研究
1日で回れる個人宅の件数の計算などに
頭を悩ませていました。

んっ?
薬剤師免許使う業務と少しずれてる気もする

いや~
元から思考が薬剤師っぽくなかった為に
同期から特殊な人と思われていたのに
最初から歩む道を違えていた為に
余計に、この人なんか違うと思われるわけですわ

それでも地域密着ドミナント経営の会社だったお陰で
同期と関わることが多く
ぼっちにはならなくて済んで助かりました(笑)

さて、ここまで書いて
いけだ薬局の上長どうなってんだ
と悪いイメージを持つ方がいると
それは本意ではないです。

実は、社会人になって8年になりますが、
過去お世話になった上長の中で一番尊敬しています。

この上長に会わなければ、
ちんたら仕事をして
いやぁ~店を閉めてからじゃないと
薬歴書いてられないね~
とか言ってたと思います。

新人指導しない上長がなんで尊敬出来るのか
①仕事にきっちり優先順位をつける
②定時に仕事を終わらせる
③責任はしっかりとる
④上記を自ら実践する
⑤正式配属なったら一人前として扱う

社会人としては当たり前なんでしょうが、
医療人は少し特殊で、コスト感覚に疎い気がします。

そんなわけで、
コスト感覚に優れた上長は憧れの対象でした。

また、1年目から1人前として扱ってくれて
様々な業務に携わらせてもらいました。
見方によっては押し付けられているだけかも(笑)

もちろん1年目なので失敗することも多々ありましたが、
上長は任せた者の責任があるとして
キチッと対応してくれました。

はてさて、
読み返してみると
みよの台薬局がどうのこうのというより
出会った人達に恵まれてます話になってましたので

ここから、
みよの台薬局に入社して感じたことを書いていきます。


まずは良いところ、良かったところ
・企業薬局というより家業薬局
 これは賛否が分かれるかと思いますが、
 アットホームな会社で居心地が良いですし
 地域の方達からの信頼も厚いです。

・給与の設定が高い
 給与は生活にかかってくるので大切ですね
 みよの台薬局は設備にお金を掛けず、
 人に掛ける印象があります。

・在宅医療の件数が多い
 わたしが入社した時は在宅件数日本一と謳っていました。
 謳うだけあって、
 毎日10件ぐらいの個人宅に訪問することが出来ました。
 但し、関わることが出来るかは配属店舗によります。

・専属ドライバーがいる。
 これは100%ではないですが、
 ドライバーが訪問先まで連れてってくれます。
 ですので、酔わないのであれば車内で
 薬歴を書いたり、薬剤のチェックをすることができます。
 何より緑のおじさんが恐くないです。

・研修認定薬剤師勉強会の実施
 研修認定薬剤師取得を会社として推している為、
 勉強会の機会が多いです。
 当時は毎月、講師を呼んで勉強会が開催されていました。
 今も大きく変わりはないようです。


良くないと感じたところ

・設備投資をしない
 これは社長の方針のようで、デジタル化が進んでいません。
 設備にお金を掛けるなら人に掛けるとのことでした。
 最近は、電子薬歴設置店舗もあるようですが
 全店設置というわけではないそうです。(同期談)

・慢性的な薬剤師不足
 これは、どこの会社も同じなので
 みよの台薬局が特別なわけではないです。
 ただ、在宅件数が多いために
 他社の薬剤師不足と比べると大変な感じがします。

・評価制度が曖昧
 評価について数値化されない為、
 何をどう評価されているのか分かりづらいです。
 中小薬局で、評価を数値化しているところは
 そう多くはないと思うので普通と言えば普通ですが・・・。

【総評】
在宅医療の経験を積むには、これ以上ない会社だと思います。
個人在宅、施設在宅ともに全国トップクラスの受付件数です。

在宅医療が多いために、大変な思いをすることもありますが、
遣り甲斐は凄くあります。

歳を重ねて体が動かないようになってくると
ちょっとキツイかも知れないです(笑)

調剤薬局業界では給与の設定が高めなので、
アナログでも頑張れる人にとっては良いかと思います。

いい意味でも悪い意味でも昔ながらの地域密着薬局です。


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