やっとハッキリしてくれた一包化加算 | 薬剤師の在宅医療奮闘記

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何でもかんでも調べたい
あらいぐまです。

今回は、一包化加算についてです!

えぇ、
この加算も色々物議を醸すんですわ

嚥下困難者用加算と一緒で処方全体を一包化しないと
算定出来ないという解釈が根強くあったもので・・・。
そんな訳で、やたらめったら質問した加算なんですよ

では、まず薬剤師2年目ぐらいのころから
改正がある度に薬剤師会とやりとりしていた
内容をお送りします。


あの~アスパラK錠など吸湿性が高く
一包化に不向きな薬剤を分包せずに、
他の一包化薬にホチキス留めないしセロテープ留めした場合
↑ここがポイント
一包化加算は算定可能ですか?

あぁ、それは算定可能ですよ
1回分の薬剤をひとまとめにしているので問題ないです。
ですのでアスパラK錠のみ
ヒートで渡している場合は算定不可となります。
(東京都薬剤師会)

へ~
じゃあさ、じゃあさ
ボナロンなどの起床時に服用する薬を
分包しなくても算定は可能ですか
用法が起床時の薬が他にないんですよ
なんでヒートで渡すことになっちゃうんです。

それは、他の処方薬で
一包化の算定用件を満たしていることが前提ですが、
薬学的知識から分包に不向きな薬であると
判断したのであるならば問題ないです。
但し、他に起床時に服用する薬があるならば
ホチキス留めするなどして、
ひとまとめにしなければならないですね

う~ん、
つまり一包化しなくていいけど
ホチキス留めとかセロテープ留めして
一包にはなってないけど、ひとまとめになってればいいのね

もう、ひとまとめ加算の方がしっくりくるな

っと、
まぁ割と皆さん知っている内容だと思います。
もしかしたら上記内容を理解せずに
一包化加算を算定していたのではないでしょうか?

しかし先日、上記内容を一部覆す疑義解釈が発表されました。

疑義解釈の内容をそのまま引用しますと

(問1)
処方された薬剤を一包化する際に、吸湿性が強い等の理由で
直接の被包(PTPシート)から取り出すことが出来ない薬剤を
PTPシートで交付するなど一包化とは別にした場合であっても、
その薬剤を除いて一包化した部分が算定要件を満たしていれば
一包化加算を算定できるか。

(答)
算定して差し支えない。
この場合、一包化をしなかった薬剤及びその理由を
調剤録などに記録しておくことが望ましい。


あら?
ホチキスやセロテープでまとめなくても
算定出来る様になってるではないですか!!

いや~
やっと現場に即した解釈になりましたわぁ
これで、胸を張って一包化加算が算定しやすくなりましたね!!


おまけ

一包化加算について、
もう一つ疑義解釈が発表されたので載っけておきます。

(問2)
一包化加算の算定に当たっては、同一銘柄の同一剤形で
規格のみが異なる薬剤が同時に調剤された場合
(例えば0.5mg錠と1mg錠)は1種類として取り扱うことでよいか。

(答)
貴見のとおり。

当たり前じゃないの?と思っちゃたり・・・。



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