どーも、どーも
昨日UPしたブログを
日本在宅薬学会の理事長がシェアしてくれたお陰で
アクセス数が普段の倍に伸びて
ビックリしている、あらいぐまです♪
今日は、ある薬の変更によって
メンタルコントロールが上手くできた人の話です。
昨日に引き続き日本在宅薬学会に媚び売ってるような内容です(笑)
今年の2月、往診医と相談して同意を得た人から、
後発品に切り替えていこうということになっていました!
今回の主役である施設入居者も
後発品に変更して構わないとのことだったので
変更できるものは全て変更しました。
患者さんにとっては
医療費の削減
病院にとっては
一般名処方加算算定
薬局にとっては
後発医薬品調剤体制加算算定
という
win-winの関係が成り立ちます
ところが・・・
後発品に変えて2週間ぐらい経ったあたりから、
その女性が怒りっぽくなってきました。
その後、もう2週間様子を見ていたのですが、
悪化していく一方なので、
往診医と薬を検討することになりました。
往診医の見立てでは、
認知症の周辺症状が進んでいる可能性があるとのことでした。
とりあえず、抑肝散を追加するかクエチアピンを増やすかの、
どちらかにしようという相談がありました。
ここで、
薬剤師の本領発揮です!
薬剤師は医師の指示通り薬を集めて
渡しているだけじゃないんですよ
お客さんっ!!
何度かブログに出てきている
日本在宅薬学会
ここでの講習会で出てくる、
好きな言葉がありまして
『医師は薬の足し算は出来るが
引き算は出来ない。
引き算が出来るのは薬剤師です!』
いやぁ~響きましたわぁ~
この言葉の意味としては、
医師は症状が悪化すると、症状に合わせた薬を追加します。
薬剤師は薬学的知識に基づいて
副作用っぽいから変更しよう
とか
相互作用っぽいから、これはやめよう
といって薬を調整できる。
といった意味合いです。
何度も言います
本領発揮です!!
1ヶ月前と今とで違うことは何だろうと薬歴を見返すと
数種類の薬を後発品に変えたなぁ
メンタルコントロールに関わる薬は
セロクエルだなぁ
クエチアピンに変えたことによって
上手くコントロールできなくなったのかなぁ
とポンポン頭に浮かんできました。
薬を足す前に1度セロクエルに戻して
様子を見るのも良いんじゃないかと思い
往診医にその旨をお伝えしました。
往診医は1度チャレンジしてみて
ダメだったら薬を足していくことにしましょうと
私の提案を快諾してくれました!!
ありがたや~
さて、責任重大です!
2週間、後発品から先発品に変えるだけという処方提案
施設のケアワーカーさんからしてみれば、
それだけ?
と思ってしまう対応です。
ちゃんと説明はしてますけどね・・・。
不安なんでしょうね
この提案によってケアワーカーさんが
2週間、苦労するかしないかが決まります
往診医の指示だけを聞いて、
調剤するだけの
責任感あります?
って感じの薬剤師でいれば
正直、楽ちんなわけですが
折角、勉強して国家資格取ったわけですし、
あたしゃ、薬のプロだよ!
薬のことは医師より、
詳しいんだからっ!!
とプライドもって仕事をした方がやりがいがあります。
むしろ、そうあるべき仕事なんだと思います。
だって国家資格ですもん
今回、2週間迷惑をかけるかも知れない
そして間違っていたら、あの薬剤師さんの判断は
いまいちだから往診医の指示だけ聞こう
なんていうことに成りかねない判断をしたのは
薬剤師としての
プライドっ!
によるものですな
そして・・・。
Two weeks passed
この女性が、どうなったかというと・・・
落ち着いとるではないですかっ!!
やりました!!
ナイスジャッジ自分っ!
Viva薬剤師PRIDE
いやぁ~自画自賛しちゃいますね
とまぁ、そんな患者さんの状態を見て
往診医もケアワーカーも安心した様子
誰よりも自分が一番安心しました。
今回の事例は厳密にいうと引き算ではないですが、
足し算を阻止したことに意義があると思います。
こういったことが外来対応時の疑義照会でも
気兼ねなく出来る様になれば、
医療費削減の一翼を担うのではないかと思います。
お医者さん、
お願いだから薬剤師の疑義照会
面倒がらずに耳を傾けてください・・・
ちゃんと聞いてくれる医師を尊敬します!
在宅医療を担う薬剤師として
これからも、
必要に応じて処方にもの申していきたいと思います(笑)
上手く効かなかったクエチアピンのメーカーが知りたい方は
コメントを残していただければ、
なんらかの形でお伝えします。
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