記事をリニューアルしました(2022/9/1) 



音羽山観音寺の参道の七丁石横に地蔵道標が祀られている。



[南西面]_(梵字・カ)、
              (地蔵右) 右、くわ(王)んヲン道(くわんおん道(観音道))、
              (地蔵左) 加法妙祐信女 



[南西面]_(地蔵右) 右、くわ(王)んヲン道(くわんおん道(観音道)) 
 


[左面]_文政八酉四月立之 



[右面]_當邑○○… 



参道を下から。七丁石と並ぶ地蔵道標。観音寺まで急な登り坂が続く。右は百市への道。



参道を上から。


*   *   *   *   *  


音羽山観音寺の参道にある文政8年の地蔵道標。地蔵の右側に「右 くわんヲン道」の文字が刻まれている。左側面には「文政八酉四月立之」の銘。施主銘は解読中。

現在この場所では参道から左(北)へ細道が分岐しているが昔はどちらの道も細道だった。この辺りは道路拡張や斜面の工事によって地形が変わっていて、現在50mほど下で分岐している百市への道(車道)も、古い航空写真などを見ると、昔はここからもう少し上で分岐していたように思える。ひとつ上の8丁石横にもその分岐点から移されたと思われる地蔵道標がある。

音羽山観音寺参道には多武峯街道の音羽橋から観音寺までの間に天保15年(11丁石のみ弘化2年)に作られた17基の丁石が残る。この地蔵道標は現在七丁石と並んでいるが、参道のルートは一部が昔と変わっており、道路の拡張などもあって山裾側を中心に丁石は結構動かされている。

音羽山観音寺の公式サイトが出来ていた。
https://www.otowasankannonji.org/


*   *   *   *   *  


・各面の内容 

[南西面]_(梵字・カ)、
              (地蔵右) 右、くわ(王)んヲン道(くわんおん道(観音道))、
              (地蔵左) 加法妙祐信女 
[左面]_文政八酉四月立之 
[右面]_當邑○○… 


建立年 : 1825年 (文政8年) 
寸法 : [地蔵本体] 高56cm×幅30.5cm×厚18cm 
           [台石] 高22cm×幅36cm 



●大きな地図で見る 


<2016/10/11 初投稿> 
<2019/2/9 補筆> 
<2019/2/9 補筆> 
<2022/6/8 補筆> 
<2022/9/1 リニューアル(写真更新・補筆)>