古い記事をリニューアルしました。(2024/3/6)
巻野内の田原本街道(笠荒神道)と長岳寺への道の分岐点に立つ自然石道標。
[西面]_右、奥のふと…(埋没・う)、左、かまのく…(埋没・ち)、…(道?)
※「の(乃)」と「の(能)」は変体仮名。
[南面]_文字なし
[北面]_施主、……、…(明五郎 栄心 栄重)
※文字が読みやすい写真が撮れていない。
[東面]_文字あり
頭頂部の形状。
西側から。
南側から。
東側から。
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巻野内の田原本街道(笠荒神道)と長岳寺への道の分岐点に立つ自然石道標。下部は埋没している。
正面(西面)に「右 奥のふと…(う) 左 かまのく…(ち) …(道)」(「の(乃)」と「の(能)」は変体仮名)と刻まれ、奥不動寺(奥の不動)と釜口山長岳寺を案内している。北面には「施主 …… 明五郎 栄心 栄重」と刻まれているようだが、明瞭な写真が撮れていない。読みやすい写真が撮れたら再アップする。
奥不動寺へは、巻向川の谷筋に沿って田原本街道(笠荒神道/現在の県道50号)を笠方面へ登って行けば、車谷の上の口不動(口の不動)で参道が分岐している。分岐地点には奥不動寺と白山、名張を案内する道標(昭和19年)、分岐の手前の祠内に不動明王像(口の不動)とならんで「右 ふどう道 左 笠山道」と刻まれた地蔵道標がある。奥不動寺参道には自然石を利用した丁石が立てられ、現在数基(2・3・7丁石を確認)残っている。
龍王山・笠荒神(笠山荒神社)方面へは、巻向川沿いの道より古い道が穴師坐兵主神社の東の尾根を登り穴師山から龍王山山頂南の一本松を経由して通じていたようだ。このルートを2021年に2度ほど通して歩いているが、通る人はもういないようで不明瞭な箇所や通行困難な箇所が多い。とくに一本松から笠へ抜けるには藪に次ぐ藪となる。
また、穴師坐兵主神社から口不動(県道50号の奥不動寺参道分岐付近)に抜ける旧道もあるが、兵主神社側の入口がはっきりせずこちらも通る人はほとんどいないようだ。この道も何度か通したが、入ってしまえば途中にいくらか藪はあるものの道跡は明瞭だった。
長岳寺へは景行天皇、崇神天皇陵をめぐって山麓を北へ進めばたどり着ける。
巻野内・穴師一帯には長岳寺や奥不動寺などを案内する多くの道標が存在したという。現在あと10基ほど(真偽不明なもの含む)の所在を調べている。
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・各面の内容
[西面]_右、奥の(乃)ふと…(埋没・う)、
左、かまの(能)く…(埋没・ち)、…(道?)
[北面]_施主、……、…(明五郎 栄心 栄重)
[東面]_文字あり
[南面]_文字なし
寸法 : 高80cm×幅29cm×厚55cm
珠城山古墳西三叉路 (田原本街道・笠街道)
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<2015/10/21 初投稿>
<2019/8/29 補筆>
<2024/2/27 補筆>
<2024/3/5 リニューアル(写真更新・補筆)>