写真が古すぎたので新しくしました(2022/9/26) 



三宅町伴堂の杵築神社境内にある道標です。南面には俳句が刻まれています。「とうひとのあらば こたへよみちしるべ(登不比土農阿良盤 己多部与美知之類遍)」 



西面には「すぐ 田原本 三輪 多武峯 初瀬 道」と刻まれています。



東面には「左 たつた(堂川多) 法り(里)うじ なら こほ(保)り山 道」と刻まれています。



北面です。「為 光誉?六?○明○居士 誉?……智生?禪定尼 菩提 安政五戊午歳冬○建 施主 南畠平兵衛」と刻まれています。○の部分は解読中です。



頭頂部。



杵築神社の境内から北側を見たところ。神社のすぐ前に三宅村道路元標が立っています。



南側から。






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太子道沿いの杵築神社境内にある安政5年の道標です。

南面に俳句が刻まれています。県内の和歌や俳句が刻まれた道標は現在、香芝市穴虫(石坂下)葛城市忍海(新町橋北詰)、葛城市染野(祐泉寺上)、御所市鳥井戸(妙相寺北)、桜井市高田(集落内)、天理市川原城町(川原城会館)、吉野町(奥千本宝塔院跡)、宇陀市榛原山辺三(葛神社西)、五條市大塔町天辻(富貴辻/復元)、三宅町伴堂(杵築神社)、の10基を確認しています。


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・各面の内容 

[西面]_すぐ、田原本、三輪、多武峯、初瀬、道 
[東面]_左、たつた(堂川多)、法り(里)うじ、なら、こほ(保)り山、道 
[南面]_<俳句が刻まれている> 
           「とうひとのあらば こたへよみちしるべ」 
            (登不比土農阿良盤 己多部与美知之類遍) 
[北面]_為、光誉?六?○明○居士、
            誉?……智生?禪定尼、
            菩提、
            安政五戊午歳冬○建、
            施主、南畠平兵衛 


建立年 : 1858年 (安政5年) 
寸法 : 高124cm×幅24.5cm×厚25cm 


杵築神社境内 (法隆寺街道・筋違道(太子道)) 



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<2015/6/17 初投稿> 
<2020/5/1 補筆> 
<2020/7/29 補筆> 
<2022/8/10 補筆> 
<2022/9/26 写真更新・補筆> 
<2023/3/17 補筆>