グループ統括者、懲役９年の判決 ロト６詐欺で千葉地裁
産経新聞 3月1日(火)7時55分配信
数字選択式宝くじ「ロト６」の当せん番号を抽選前に教えるといった手口の詐欺グループが摘発された事件で、組織犯罪処罰法違反の罪で起訴された、グループ統括者の佐藤逸紀被告（３２）＝東京都＝に対する判決公判が２９日、千葉地裁で開かれ、吉井隆平裁判長は懲役９年（求刑懲役１５年）の判決を言い渡した。
判決で吉井裁判長は、佐藤被告はグループの構成員らの採用面接や給与管理をする重要な役割を担っていたとして「刑事的な責任は重い」と指摘した。
判決によると、佐藤被告は平成２４年１２月～翌年１０月、グループで共謀し、高齢者の男女９人に「ロト６の当選番号を教える」「高額な当選金を得られる特別抽せん会に参加できる」などと嘘をつき、抽せん会への参加費用といった名目で現金計約５２００万円をだまし取った。
手渡し型詐欺で５５００万円の被害 港北の７０代女性
カナロコ by 神奈川新聞 3月1日(火)7時0分配信
横浜市港北区に住む７０代の女性が２９日、長男を装った男らに現金５５００万円をだまし取られた、と港北署に届け出た。同署は手渡し型の振り込め詐欺事件として調べている。
同署によると、２月２３日午後７時ごろから同２６日午後１時ごろにかけ、長男と警察官を装った男から「通院先の病院で財布や書類、携帯電話を盗まれた」「２５００万円用意してほしい」などと、現金を要求する電話があった。
女性は四つの銀行の窓口で「絵画を購入するため」などと説明し、１日当たり最大約１６００万円の現金を出金。都内で３回にわたり、長男の部下を装った男に現金を手渡した。
「受け子」の特徴見逃さぬ 特殊詐欺「通報タクシー」運用開始
北日本新聞 3月1日(火)0時10分配信
県警と県タクシー協会が連携した「特殊詐欺通報タクシー」の運用開始式が２９日、県警本部で行われた。詐欺グループの現金受け取り役となる「受け子」がタクシーを利用した際、運転手に情報提供してもらい摘発につなげる。
これまでの捜査で、県外から来た受け子が被害者宅近くまでタクシーを使い移動するケースが多いと分かっている。このため、受け子の特徴や通報の手順を記載した下敷きを同協会加盟の４９社、１組合の運転手に配布する。車両台数は約千台。
松江一弥県警生活安全部長が下敷きと、受け子のイラストや「特殊詐欺通報タクシー 『受け子』手配中！！」の注意喚起が書かれたステッカーを土田英喜県タクシー協会長（富山交通社長）に手渡した。松江部長が「取り組みが運転手に周知されれば受け子摘発に効果が期待される」とあいさつ。土田会長が「特殊詐欺撲滅に業界として力を注ぎたい」と述べ、ステッカーを張った。
携帯にメール…調査機関を装う手渡し詐欺 2120万円被害／北本
埼玉新聞 2月29日(月)23時25分配信
2月28日午後1時ごろ、北本市の看護師女性（52）が「調査機関を装った会社に現金約2120万円をだまし取られた」として鴻巣署に被害届を出した。
同署によると、1月20日ごろ、女性の携帯電話に架空の調査機関を装った会社から「インターネットの利用に関して、登録のまま放置状態になっている」とメールがあった。女性が連絡先に電話をすると、男が「2社が訴訟を起こそうとしている。回避するには251万円が必要」と告げたほか「供託金として裁判所に預けた方がいい」などと持ち掛けられた。
話を信じた女性は2月5日と18日の2回にわたり、消費者金融から借りるなどした現金約2120万円をさいたま市内の公園でバイク便を装った男に手渡した。不審に思った女性がインターネットで調査機関を名乗る会社の名前を調べたところ、詐欺に関する書き込みを目にし、だまされたことが分かった。
現金を受け取りに来た男は、1回目が40歳くらいで緑色の蛍光ジャンパーを着用。2回目は30歳くらいで、オレンジ色の蛍光ジャンパーを着用し、いずれもバイクに乗っていたという。