linchpin と 大自然 | DVD放浪記

linchpin と 大自然

万年ぐーたら英語学習者の私には、圧倒的に語句のストックが欠けている。

だから、単語集・熟語集の類いを読むという、砂を噛むように楽しい作業を細々と続けているのだけれど、ザルの記憶力では未知の語句は当然なかなか減らない。(^^;

それどころか、そうした学習書には載っていないようなことばが次々と現れてくるのだ。 (> <)

2023年5月15日(月)のNHKラジオ「ニュースで学ぶ “現代英語”」では、韓国のユン大統領が米連邦議会で演説した際のニュース(2023年4月28日放送)を取りあげ、ユン大統領のスピーチの一部の音声が紹介された。

 

(Yoon Suk-yeol / South Korean President)

“Our alliance is stronger than ever, more prosperous together, and more connected like no other. Indeed, it has been the linchpin safeguarding our freedom, peace, and prosperity.”

 

うーん、“リンチピン” ってなんだろう? (@@; ふたつめのセンテンスには(ウェブ上で)以下のような和訳が当てられていた。

 

実際にこの同盟は、私たちの自由、平和、そして繁栄を守る要となってきたのです。


そして、以下のような語句解説があった。

 

linchpinは車軸から車輪が外れないように固定する「輪止め(のピン)」で、ここでは比喩的に「要、急所、根幹」という意味です。it has been the linchpin (that has been) safeguarding ....と補うと分かりやすくなります。



なるほどー、わかりました! でも、これって、頻繁に使われる表現なんだろうか? 

 

私が持っている旧版の『英検1級でる順パス単』には出ていない(最新5訂版は未確認)。いや、ジャパン・タイムズの『英語を英語で理解する 英英英単語』の上級編、超上級編、そして、アルクの『究極の英単語プレミアム』1、2にも見出し語としては載っていないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なら、取り立てて覚えるまでもない表現か……ただ、手もとの電子辞書(CASIO XD-G20000)に収録されている2冊の学習英英辞典では、“車輪止め(の部品)” といった原義は無視して、比喩的な意味だけが紹介されている。

 

linch・pin (also lynch・pin)

 

a person or thing that is the most important part of an organization, a plan, etc., because everything else depends on them or it 

『オックスフォード現代英英辞典』(OALD 9th edition)

 

linch・pin, lynchpin 

the linchpin of sth  the person or thing in a group, system etc that is most important, because everything depends on them 

 

『ロングマン現代英英辞典』(LDOCE  6th edition)

 

 

ということは、オックスフォードロングマンも、linchpin を、英語を母語としない学習者が遭遇しうる英単語として位置付けているということなのだろうか。

 

やっぱりこれも覚えておくしかないのか……って、ここまで書いてきたら、この linchpin  もなんとなく覚えてしまったぞ! (^^;
 

 

で、ここまでは英→和の話。和→英の “大自然” の話を続けるか否かは、危険物処理にかかる時間次第である。 (^^;