下はオッケー、上はボロボロ | DVD放浪記

下はオッケー、上はボロボロ

久しぶりに、通勤時間帯のJR線に乗って歯科病院へ!
 
担当のY先生によると、下側の歯はよく手入れされているけれど、上はブラシがかかっておらずダメダメだという。
 
階段を降りる際の足の動きが左奥上の歯に響くという症状は、レントゲン撮影の結果では虫歯が原因とは確認できず、大昔に処置された部分に割れができて膿が溜まっている可能性ありとのこと。
 
次回は、麻酔をかけたうえで、歯茎をひっくり返して大掃除をするハメになってしまった。聞くだけでもう痛そう……(T-T)
 
 
 
 
しかし、ここまで来れば、神保町を素通りして帰るわけにはいかない。
 
かなりご無沙汰していた日本書房の店頭の平台で早速面白い本が3冊ほど見つかり、それを抜いてレジへ向かおうとしたところでハタと立ち止まる。
 
 
この本は自分にとってほんとうに必要なのか?
 
 
3冊を元の場所に戻して、私は先へと歩みを進めた。(^^;
 
 
 
 
途中で “みかさ” の前に置かれたメニューと告知が目に留まった。
 
 
 
 
 
 
ミカサ・アッカーマンの一族が経営していると噂の(ホントかよ?)いつも長蛇の列ができる店だ。ちょうど開店時間の11時で、入り口に暖簾が掲げられたところだった。少し早めだけれど、いい加減な朝食で家を飛び出してきたので、ここでランチを取ることにした。
 
 
みかさ:神保町やきそば

 
私はこの日最初の客となり、いちばん奥の座席に座ったけれど、カウンター席のみの店内はじきに満杯となった。相変わらずの人気だ。
 
そうして空腹を満たしてからやってきたのが神保町の交差点! 
 
そこからすぐのところにある銀行で介護保険料の振込みを済ませてから、明倫館書店へと向かう途中、なんの魔がさしたか、『戦後70年安倍談話全文』(300円)なる冊子を買ってしまった!
 
 
この本は自分にとってほんとうに必要なのか?
 
 
ま、これも、できの悪いお子ちゃまジジイのお勉強ということで。 (^^;
 
 
 
 
 
そして、気を取り直して本当に久しぶりに覗いてみた明倫館書店のワゴンは、残念ながら、というか、ホッとしたことに収穫ゼロ! 
 
よしよし、この調子この調子。本を買わないことを目標に神保町を訪れるという、この屈折した思いをフロイトならどう解き明かすんだろうか?(^^;
 
だが、次なる鬼門はあの澤口書店である。巌松堂ビル店の前に、某大学図書館からの除籍本がズラリと並んでいたのである。ただ、和書の古いところは関心の領域がかなり限定されるので、ここは冷静にスルー。
 
 
 

 
 
さらに、その先にある東京古書店には、同じ除籍本ながら、ポケットサイズの洋書ハードカバーがどっと置かれていた。ナポレオンのロシア遠征随行記とか、英国国王の伝記とか、オスカー・ワイルドの戯曲、 英国詩人選だの、今どきの大学の英文科の学生さんには見向きもされなさそうなタイトルがうず高く積まれている。
 
結局、その多くは売れ残って破棄処分になるのかと思うと、少し哀れに感じられてきて、その昔、イギリスの老舗出版社 METHUEN & CO. から刊行されていた Shilling Library  のうちの1冊、Some Letters of Robert Louis Stevenson (200円)を衝動的に買ってしまった!
 
 
 
 
 

 
 
大部な書簡集から大幅に間引いた代物らしく、実は、オミットされたレターも、英語サンプルとしては興味深いところなのだけれど、ま、いっかぁ……(^^;
 
 
この本は自分にとってほんとうに必要なのか?
 
 
この真摯な問いかけを胸に、私は次の書店へと向かったのだった……。