コレクター道失格者の弁
忙しいことに変わりはないのだが、とりあえず勝手にひと休み。
Lipton のレモンティーで、Limone という商品がある。最近これに「Hello Kitty × Rody」のサマーコレクションなるノベルティ携帯ストラップが付いている。なんでも以下の8タイプあるとのこと。
○ 浮き輪
○ マーメイド
● シュノーケリング
○ ライフセーバー
○ スイカ割り
○ サーフィン
○ ウォータークラフト
○ パール
で、本日購入したものにマーメイドが付いていて、残るは「シュノーケリング」ひとつとなった。実は、一昨日、この「シュノーケリング」が付いたLimoneを飲んでいたところ、隣のアルバイトの女性が、「あ、キティ……」と声を上げたので、彼女も集めていることが判明。行きがかり上それを彼女に譲ったのだが、今日行きつけのスーパーのドリンク類の棚を検分したところ、その「シュノーケリング」が入っている紫色の袋のついたものは完全になくなっていた。
私は、「食玩」マニアではないが、なんかここまで来てしまうと、どうにも落ち着かない。ただ、個人的には、あの「箱買い」というか、「大人買い」というのか、呼び名はしらないが、金にものを言わせて(というほどの金額ではないが)、まとめ買いする気にはとてもなれない。ということは、それがコンプリートにならないままになってしまう可能性が大いにありうるわけで、どう考えても私はこの種のコレクターにはなりえないタイプなのだろう。
とはいえ、私の血の中にはほんの少しばかりコレクター気質が流れてることも否定はできない。その昔、星新一のショートショートを読みふけっていた時期があり、新潮社版ソフトカバー版の『人造美人』以降、限定版も含め、ある時期までは全単行本をそろえていたことがある。幸いというべきか、途中で彼の作風に飽きてしまったので、これはコンプリートに至ることはなかった。
また、イギリスのパッフィンブックスに収録された主要作家の全作品を、神宮輝夫、瀬田貞二、猪熊葉子編の『英米児童文学研究』を参考にしながら集めてみようとしたこともある。それを思い立った当時は全部で700冊ぐらいのものだったので、コンスタントに続けていれば、かなりのライブラリーになっていたはずだ。ただ、これも、版元が、オリジナル版の雰囲気をまったく無視した、新しいカバーをつけ始めたのに半ば嫌気がさして、徐々に買いの手が引いてしまった。
さらには、無謀にも、あのアイザック・アシモフのノンフィクションを全冊収集しようかと、とんでもないことを考えただけでなく、実際に途中までそれを実行していたことさえある。
ただ、飽きやすい性格ではあるが、往生際が悪い性格でもあるようだ。アシモフにしても、エッセイ作品などに限っては、インターネット時代の今、中古品で買い揃えて、全部OCRでテキスト化してしまおうかと考えるときもないわけではない。
いや、でもやっぱり怠惰な性格なのでやはり途中で挫折してしまうのだろうな……などと思いつつ、「シュノーケリング」対策に頭を痛めているところなのである。 (--)