埼玉での初級整備員課程も
そろそろ終わろうとする頃に
赴任地の希望調査が始まりますが
候補地として一覧に載ってた
網走、根室、稚内が目に止まり
九州に帰るのも良いけれど
環境が違うだろう北海道で
生活してみるのも有りかと
第一志望から第四志望まで
北海道の候補地を記入 したら
第一志望の網走と決定した。
10月下旬に無事に課程終了後
上野発の夜行列車に乗り
青函連絡船を乗り継ぎ函館へ
函館から札幌経由で網走へ
網走に到着したのは朝の八時
二泊三日の長旅でした。
季節は晩秋に近い十月下旬
午後四時過ぎには陽が落ち
故郷の冬と同じくらいの寒さ
今までとは違う生活環境に
赴任地選択を間違えたかな?
と 少し後悔の念に駈られました。
しかし
十二月に入り雪がチラつく頃
日中に降った雪は積もらずに
融けてしまう物と思ってたのに
ここでは融ける事無く積もり
周りの景色を白色に変化させました。
枯葉色の冬しか知らない私にとって
白一色の冬が新鮮に感じられ
夜勤明けの日に部屋で待機中は
降る雪を窓辺で唯々見続け
先輩に呆れられたことも
そして
部屋で聞いていたラジオ番組
デーブマンのベストテン北海道で
毎日の様に流れていたのが
ふきのとうの”白い冬” 景色と歌詞が相まって
網走を赴任地に選んだことの
後悔の念は薄まっていましたね。