さて、第3幕:TV局まで巻き込んで・・・。
引き続き・・・ライ雄々だSまのエラス第4幕最終回です。
謎の新作メニュー”ライ雄々だSまのエラス”
これを作った?肝心の大将はおらず、料理が苦手なバイトの
みおちゃんが独りでお店番。
あろう事か、今日はこの”ライ雄々だSまのエラス”の一品の
みという。
他の料理の材料は無いらしく、お腹を空かせているお客さん
を待たせる有様・・・。そこへ続々と常連客がお腹を空かせ
てやってくる上に、TV局の散歩番組までも偶然通りが
かり、”ライ雄々だSまのエラス”を取材させてくれと
TVの取材の収録が店内で始まり出した。
収録も順調に始まった頃、厨房に入ったみおちゃんの絶叫が
店中に轟いたのだった・・・。
最終幕:大将から・・・。
みおちゃん:何よぉ~!これ!!信じられなぁ~い!
がはははは・・・これは・・・ヤバイってwww!・・・
ってか大将・・・これマジですかwww!
ディレクター:悲鳴かと思えば、奥から大爆笑なんだけれ
ども・・・wそんなに凄いのかな・・・?
”ライ雄々だSまのエラス”って。
厨房から出てきた。
みおちゃん:あの・・・準備がそろそろ出来そうなん
ですが・・・。ちょっとみなちゃん・・・悪いんだけども
運ぶの手伝ってもらっていいですか?
私一人だとちょっと・・・なんで・・・。
急に呼ばれて驚く、みなちゃん・・・。
みなちゃん:運ぶの!?運ぶ!?・・・まあ。いいわよ。
安藤快さん:おうwみなちゃん、頼んだで!
みなちゃん:そんなに大変なのかしら・・・?てかさっきの
爆笑は何よ!?みおちゃん・・・。まあ、頼まれたんじゃ
仕方がないわね、今行きますよ・・・。
振り返って・・・。
みなちゃん:どんな料理なのかしらね!?
”ライ雄々だSまのエラス”行ってきます。(ペコリ)
安藤快さん:何で、今。振り返ったw?お先に失礼みたいなw
ねぇwww
何?そのお先に謎の料理の正体突き止めますみたいな空気
さwww。
安藤快さん:Dさ、カメラ行かないでいいのかよ!?
ディレクター:出てくるまで待とうと思います・・・。
作っているところが観られるわけじゃないので。
で、持って出て来る所を押さえつつも、モザイクテラテラで・・・。
シゲさん:またモザイクかよw。最近のTVはモザイクテラ
テラで見難いっちゃないよなぁ~・・・。
今はテレビの主役はタレントよりもモザイクテラテラだなw!
ミッツさん:写しちゃいけないものなら、写さなきゃいいの
にねぇwホント・・・。それと、CMまたぎとかさぁ~あれ、
イライラするわよね。
ディレクター:ぼくがTV業界を代表してお詫びします。
(ぺこり)
ぼくもそろそろ旧態依然のやり方には飽きてきてるんです
けどね。
厨房の奥からは・・・。
みなちゃん:あははははは・・・w何よこれ!デカッ!!
がははははは・・・みおちゃんこれってさwww
だよねぇ〜www。
みおちゃん:最初からそーいえばいいのにねぇ〜www。
みなちゃんの爆笑と驚きが聞こえてきた。
みなちゃんが今度、デカッ!!とかって。また新たな新情報!
なんだかなぁ~・・・はやく見たいなぁ・・・。
ミッツさん:最初からそう言えば!ってなによ・・・。
シゲさん:それにしても・・・くんくん・・・。なんだか
いい匂いがしてきたぞ・・・。
安藤快さん:これは・・・この匂いはぁ・・・もしかしたら?
奥からみなちゃんと、みおちゃんが何か大きなお皿に乗った
モノを二人掛りで運んできた・・・。
もしやこれは・・・?
みおちゃん:うんしょ!うんしょ!重たいわねぇ・・・。
みなちゃん!後ろ気をつけてね!
みなちゃん:あと1m!これ、いい匂いしてるけど・・・
重たいわねぇ・・・。
テーブルまであと少し・・・。
みおちゃん:今度は横移動しますよ・・・。
みなちゃん:ルーがこぼれそう。
安藤快さん:でっか〜い!何じゃそらぁ〜っ!
シゲさん:でっけぇ〜!
テーブルにドンと置かれたそれは・・・。
超特大サイズのカレーライスだった!
みおちゃん:みなさん、お待たせしました・・・。
白熊軒大将が作った最期の創作料理。
”ライ雄々だSまのエラス”でございます!
安藤快さん:でっかいお皿も何だかなぁもんだが、カレーライス
じゃないの!?ルーが溢れそうだよ。
これは独りじゃ食べきれないねぇ~。あの大食いの娘でもこれ
いけないんじゃないか?
シゲさん:”ライ雄々だSまのエラス”って、大食いカレー
だったの!?
お昼に食べきれる訳ねぇ~よぉ~・・・。
ミッツさん:アタシ、少食なのよw。こんなに食べたら
デラックス越えちゃうじゃないのw?
みなちゃん:こんだけ一皿ででっかいお皿があるのも驚きだけれ
ども。なみなみこぼれそうなほどのカレールーって凄いわね。
ディレクター:快さん!V回しまーっす!3-2-1-
はい!Q!
安藤快さん:ぬうぉぉ~~~っ!でっけぇ~~~!
カレーライスじゃないの!”ライ雄々だSまのエラス”
ってのは、カレーライスのことだったんだねぇ!
みおちゃーん!このカレーライスで何人前になるの?
みおちゃん:大将の指示書によれば・・・10人前だそうです。
で、それを5人くらいでシェアするようにと・・・。
安藤快さん:一人で2人前喰えと・・・。そらぁ~お腹いっぱ
い以上に膨れるねぇ。で、これでひとりお幾ら分?
みおちゃん:この一皿で・・・販売予定が25000円だそう
です。大将の指示書によれば・・・。
シゲさん:一人5000円!持ってきてないよ・・・。
安藤快さん:いいよいいよ!番組で出すから食べなさいよ!
いいだろ!?ディレクターさ!
ディレクター:あ、ん、ま・・・。はい、どーぞwお腹空い
てますでしょ。
取材協力という事で・・・。気の利いたコメントだけ下さい。
シゲさん:食べ難いだろぉ~w感想言わせるのにさ・・・w。
5000円分上手いこと言えってかw?しろーとによぉwww。
鬼だなぁ〜お前w。
ディレクター:一応クマですけどもw。
安藤快さん:それじゃさ!ずっと待っていたシゲさん!
先に食べて食べて。この後仕事あるんだしさ・・・。
シゲさん:では・・・頂きます!はむはむ・・・。
ううぉぉ~~~!玉ねぎが濃厚だし、ごはんむっちゃ美味しい!
そして辛さもほどほどで・・・。何これ!食べた事ないぞ、
こんなカレーライス!いや、”ライ雄々だsまのエラス”
安藤快さんも食べて見る事に・・・。
安藤快さん:どれどれ・・・どんなカレーなのかな?
はむはむ・・・。
ぬほほほ・・・っ!ホントだ!カレーのルーが濃厚だねぇ~。
できたてというか・・・やっぱり美味しいものはあまいよねぇ。
これ相当それで、野菜とかもじっくり煮込んでるね。作るのにも
時間かけてそうだよ。
いや、全部で25000円でしょ!?一人5000円のカレー
だとしたら丁度いい値段と美味さだよ!これっ!
みなちゃんも食べてみた・・・。
みなちゃん:ほんと!美味しいわね。
これ新鮮!鶏肉が入ってる!この鳥も美味しい!
ミッツさん:ワタシだってねカレーも大好きなの!
はむはむ・・・。
ん~っまい!!みおちゃん、これはレギュラーサイズでも
このカレー出せるわよ。
みおちゃん:それは良かった・・・。昨日からず~っと弱火で
とろとろと煮込んでいたので・・・。大将の指示書に
従って・・・。
それと~みなさまにお伝えしないとならない事が・・・
ありまして。
本日、皆様のご来店を持ちまして・・・この
”ライ雄々だSまのエラス”のご提供を最後にこの白熊軒を
閉店いたします。
長らくのご贔屓頂きまして、誠にありがとうございました!
大将に変わりまして、バイトの私が言うのもなんですが・・・
お礼を申し上げます!
驚くお客達と、安藤快さん!
安藤快さん:みおちゃん!そらぁ~どういう事だい!?
さっきも、大将最期の創作料理って言っていたけれどもさぁ~。
みおちゃん:そーなんですよね・・・。大将最期の料理と
言ったのはですね・・・。
みおちゃんが、カウンターの下で何かを探していた・・・。
それは何と・・・。
大将の遺影だった。
みおちゃん:白熊軒の大将ですが・・・。昨夜お亡くなり
ました・・・。
驚きの声が店の中に轟いた!
客全員:えぇ〜〜〜っ!?
シゲさん:おい!昨日だって逢ってるのに・・・。
死んだって・・・。
ミッツさん:そー言えば昨日、大将調子悪そうだったわねぇ。
みおちゃん:ミッツさん帰られてから・・・倒れまして
大将の遺影だが、なんだかそれでも明るい顔したものだった・・・。
遺影の前に集まる客達・・・。
シゲさん:大将!大将!なんでだよ!!
みなちゃん:大将!うそでしょ!うそでしょ!
安藤快さん:大将ってのがこの方なんだねぇ・・・。
下町の料理人っていう顔してるなぁ~!
また、いい顔した遺影じゃねぇ〜か!なぁ〜!
突然の展開に、ディレクターは番組の趣旨が違う方向に進み
始めているのに気付いていたが。Vを止めるつもりはなかった。
ディレクター:おぉ~っ!凄い展開になってきたぞ!
みおちゃん:ワタシ、バイトですから。大将の料理作れませ
んし・・・。
調理師の資格も無いですし・・・。作ったら作ったで激マズで
すし・・・。
大将には家族がいませんから、ここをそのまま使わせてもら
えませんから・・・。これ以上はやっていけないんです。
ですので・・・。
みおちゃん:ごめんなさい、皆様ごめんなさい。このお店は
たたむしかありません。
みなちゃん:みおちゃんが泣く事ないわよ!お店だったら
ワタシも手伝うから?やってみたら?
シゲさん:そーだよ!ぼくの朝ごはんと昼ごはん・・・
どーしてくれるんだよ。ここでいつも食べているのに・・・。
このカレー作れれば充分だよ!
みおちゃん:この”ライ雄々だSまのエラス”は大将からの
指示書があったから。
大将とずっと約束していたから、どーにか作れたんです。
もっともできあがっているから、火をつけて暖めるだけでし
たから。
みおちゃん:この遺影の写真だって、2ヶ月前に私が撮ったも
のだけれども。いつの間にか遺影になっていたし・・・。
大将も呑気に、”遺影にするから、いえーい!”みたいな感じで
撮ったんだけれども。
まさか本気で遺影にしているとは知らなくて・・・。今朝
見つけたんです。カウンターの下から・・・。
みおちゃん:その時に一緒に今回の”ライ雄々だSまのエラス”
の作り方の指示書みたいのも添えてあって・・・。
ミッツさん:今日、”ライ雄々だSまのエラス”を出す事は
みおちゃんは聞いていたのね!
みおちゃん:はい・・・。大将もこの
”ライ雄々だSまのエラス”を出すのはある人との約束があった
かららしいんですよ・・・。
ミッツさん:ある人との約束・・・?
んだよ!
おかしいじゃないか!おめーの嫁さん見るまではメシの心配
はするなって言ってくれていたのにさぁ~!
ディレクターがみおちゃんをそっと呼んだ・・・。
ディレクター:ちょっと・・・みおちゃん。いいですか?
ディレクター:みおちゃん判断でも構わないんですが、今日の
取材Vを番組でメインで使えればとも思ったのですが・・・。
辞めてもいいかなとも思うんですよね。みおちゃんと大将との
お話だけに留めてもいいかなと・・・どーでしょうか?
閉店してしまわれるとなると、情報番組の性質上は放送でき
ませんし・・・。でも、お話としてはとっても素敵なお話なん
でね・・・。
ディレクターとしても今判断に揺れてるんですよ・・・。
みおちゃん:ワタシ自信はTVに出ても出なくても構わない
んですが。
大将も以前にもTVに出ているので、取材された事もあるので・・・。
紹介してもらえるならば、大将が亡くなった事もお伝えして
頂ければもしかしたら別れているご家族か遠い親戚の人がい
観てくれるかもしれませんし・・・。
ディレクター:えっ!?以前にもこちらへTVの取材が入ったんですか?
みおちゃん:えぇ~・・・ワタシが入る前ですが・・・。
そこに写真があるんですが・・・。
”新井雄々の下町ぶらり旅”とか言いましたか・・・確か・・・。
ディレクター:それは・・・ぼく等の前番組じゃないですか!
みおちゃん:どこかにその時の写真が貼ってあったと思った
んですが、見付からないですねぇ・・・。
遺影を持った、安藤快さん・・・。
安藤快さん:あんたさぁ~!大将さぁ~!あんた、ずるいよ!
どーすんだよ!みおちゃんをさぁ~・・・。
大将死んじゃっちゃぁ~ダメなんだよ・・・。いやさ、
死んじゃうのはそらぁ~やむ終えないところもあるが
さぁ~・・・。
みおちゃんにさぁ~あんなに美味しいカレーライスの作り方
位教えておけばいいじゃないの!
どーすんだよ、みおちゃん。明日からさぁ~・・・
ずるいんだよ。でもなぁ~・・・ぼくの前番組の新井雄々
さんも・・・脳梗塞で突然死んじまったからなぁ~・・・。
後やるのって大変なんだがなぁ~・・・。みおちゃんの苦労
も分るけどさぁ~・・・。
安藤快さんが遺影を持った時に、遺影の裏から何かが落ちた。
みなちゃん:あれ?何かしら?遺影の裏から何か落ちたわよ。
シゲさん:あれ!?なんだろう?この紙と、SDカード?
次へ続く・・・。








































