瀬織津姫① | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

昨年の夏、宝石のセミナーで「瀬織津姫」と言う女神様の名前を聞いてから、何故か、気になってしまった瀬織津姫。

 

その後、昨年の秋に、卵巣嚢腫が若干大きくなり、やれ検査だ何だと脅かされた事がキッカケで、自分の生活や気持ちを見つめ直し、結果的にワインのお教室を一旦閉鎖する事にしたましたが、それが「真の自分を目覚めさせなさい」と言うウェイクアップ・コールだった様な気がします。

 

未だ未だ、真の私は寝ぼけた状態ですが、一度リセットする事を決めた後、何となく興味を感じる事を追いかけていると、何故か私の周りで「瀬織津姫」と言うワードを見かける事が多くなりました。

 

が・・・・

 

瀬織津姫を調べてみると、政治的な問題で抹殺された神様と言う事や、瀬織津姫を表現する様々な名前が出てくるだけ。

 

瀬織津姫って、いったいどんな神様?

 

と思っていると、あるスピリチュアリストの本では、瀬織津姫の事を思い浮かべる時は、瀬饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)も一緒に思い出してあげるのが良いのだとか・・・・うーん、益々、分からん!!えー?

 

そのニギハヤヒって何っ??

 

神様教習所なるものがあるとしたら、願書を出したばかりの超神様初心者の私。

天孫 ニニギノミコトとの別称かと思ってしまった位。

 

でも、馬鹿程怖いモノはないって言うけど、アホな子の勘って、意外と良いとこ付くのよねぇ、感覚でモノを言っているだけに。

 

まぁ、このニギハヤヒの招待は順を追って話すとして、タイトルにある「瀬織津姫」に関する話なんだけど、まず、最初にお礼を言いたい人がいるの。

 

それが今回瀬織津姫の謎を解き明かしてくれた、荒川祐二さん。

この方の「スサノオと行く、瀬織津姫、謎解きの旅」と言う著書は、ホント分かり易かったです。

 

瀬織津姫の本は色々な方が書いていますが、単なる著者の思い入れや旅行記だったり、瀬織津姫はシリウス星から来たと言う突拍子もない(その筋の方には本当なのでしょうけれど)発想がある中、あくまでも「荒川さんの視点」ですが、登場する神々やその時代の背景を汲みしながら何故、「瀬織津姫」と言う女神様を封印せざるを得なかったのか、そして神様達の愛がどれほど深いモノかが書かれていて、興味深くもあり、最後の方は泣けてきた。

 

電車の中で、鼻ぐしゅぐしゅ…何気に花粉症のフリしちゃたもんね。

 

ご興味のある方は是非。

そして、荒川さん、Thank youです!!

 

では、本題。

 

瀬織津姫は縄文の時代、日本中で愛されたとても大きな力を持つ女神だったんです。

 

時を遡る事、ビッグバンが起きた後位の頃。

地球は太陽と同じ様な、摂氏4400度の高温の星で人が住めるような星では無かったんです。

 

そこに隕石が衝突して、隕石に含まれていた水分が蒸発して水が生まれ、惑星の温度がドンドン下がって冷え固まって地球と言う星が誕生したのね。

 

この衝突した隕石が、ニギハヤヒが降臨する為に乗って来た「磐船」。

それでニギハヤヒは「この世の始まりを告げる伝説の神」と言われているのだけれど、実は、ニニギノミコトが天照大神に変わって降りてくるずっと前に、既にニニギのお兄さんにあたるニギハヤヒが降りて国作りを始めたの。

 

そして、瀬織津姫がニギハヤヒの妃と言われているのは・・・・ねっ、分かったでしょう?


灼熱の惑星が水によって生命が住める星になって、生命も生まれ育まれた。

瀬織津姫は水の神様と言われているのですが、地球は、この世の始まりを告げる神と水の女神が愛し合って育まれた星と言う訳、勿論、神話の世界の話だけどね。

 

水がなければ生命は生きられないから、当然、八百万の神の国、日本では、瀬織津姫は皆からとても愛され、大切に祀られていたんです。

ニギハヤヒと瀬織津姫がいなければ、世界は始まらなかった位、重要な神様だったと言う訳。

 

でも、人間が定住して国家が形成されてくると、いつの時代も腐敗政治が行われて来ますよね。

 

その時、誰もが幸せに住める国を作りたいと言う熱い想いで謀反を起こしたのが、後の天武天皇が起こした壬申の乱。

 

この時、天武天皇が勝って即位を果たしたのだけれど、天武天皇の中には自分は謀反を起こして王位に立った、いわば「反逆者」と言うレッテルを外す事が出来なかったんです。

 

天武天皇には後に持統天皇となる妃 ウノノサララがいたのですが、天武天皇はこの妃を愛してとても大切に扱って、いつも側に置いたんです。

 

きっと持統天皇も頭の良い女性だったんでしょうね。

天武天皇の側で・・・もしかしたら政治の手ほどきも受けたかも知れないけれど…祭事とはどういうモノなのかを見て、肌で感じて、天武天皇は壬申の乱もサララと一緒に戦ったんですって。

 

でも、志半ばで天武天皇が亡くなって、持統天皇として即位したサララは夫であり盟友であった天武天皇の意志を継いで国造りに邁進するのだけれど、その為には、天武天皇がずっと苦しみ続けていた「自分達は反逆者である」と言うレッテルを何としてでも取り払わなくてはならなかったの。

 

その為に自分達は正統なる天照大神の子孫であると言う事を証明する為に、それを阻止する系譜の神々を封印していったんです。

 

それが瀬織津姫が絶大なる人気があったのに、神話から消された神様になってしまった理由なんです。

 

そして、持統天皇が政策の邪魔となる神々を封印していく際に、ニギハヤヒノミコトは、この国が皆が住みやすい良い国になるのならと国譲りをしたのですが、天井の神々から帰順を強いられた時に、「国つ神を妻とするなら、お前が心を許していないと考える。それで、今わが娘の三穂津姫をお前の妻とさせたい」(スサノオと行く瀬織津姫謎解きの旅より抜粋)と言われて、ニギハヤヒと瀬織津姫は一度は夫婦として愛し合ったのに、引裂かれてしまったのよぉ…うっ、うっ(泣)えーん

 

しかーも!

 

瀬織津姫の人気は絶大で・・・そりゃ、そうよね、ニギハヤヒはこの世の始まりの神で瀬織津姫は命を司ると言っても過言ではない水の女神、いわば偉大過ぎる2柱だもんね・・・瀬織津姫信仰を拒否した神社や部族には弾圧を加えられたの。

 

日本版、新教徒迫害と言うか、江戸時代の隠れキリシタンみたいな・・・・

 

でもね、水って生命を育むだけではなくて、「水に流す」って言葉がある様に、穢れを流す・罪や汚れを流して純粋なモノに返すと言う意味・働きがあるでしょう?

だから、瀧修行をする行者さん達にとっても、瀧は水なので瀬織津姫はとても大切だったの。

 

そこで、弾圧され存在を隠して生きなくてはならなかった人達や行者さん達の手によって、いつか再び女神様が姿を見せられる日まで女神様の事を大切に守って行こうと、東へ東へと逃げてヤマトの力が及ばない東北の地まで行きついたのね。

 

瀬織津姫だとは分からない様に名前を変えて・・・・時には不動明王として瀧の側で行者さんを見守ったり・・・・瀬織津姫と言う名前が見つからないのは、名前を消さなくてはならなかったからなんです。

 

東北地方は瀬織津姫の聖地と言われるのですが、瀬織津姫を祀る神社が多いのはヤマトの手がそこまで及ばなかったからなんです。

因みに、早池峰山の頂上に瀬織津姫を祀るお社があるらしいですよ。

※いつもお邪魔させて頂いておりますブロガーjさま、謎解きのお手伝いになりましたか?

 

さて、本書は、最後に唯一ニギハヤヒと瀬織津姫が祀られている、兵庫県の井関三神社で荒川さんが早池峰山に流れる滝の水を入れた瓶にニギハヤヒさんの魂が入った隕石のネックレスをかけて2柱の神様を再会させて終わるのですが、面白い事に、私がこの本を読んでいる間、この半年ほど私が耳にしたキーワードが沢山本書に散りばめられていたんです。

 

これから、本書を読み進んで行く間に感じた事を幾つかお話して行きますね。

 

・・・・to be continued

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画像はお借りしました