プリンセスと宝石―どうしてもその腕輪が欲しかったのでダイヤを下取りにだしちゃいました❤️- | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

宝石が少しずつ集まって来たのでジュエリーボックスを整理する事にしました。


…と言っても、大したものは入っていないんですけどねてへぺろ

 

思えば、4年程前に一度ジュエリーボックスの中を整理した事があります。

もう使う事がない、20代の頃に買い集めた小さなピアスやリング等を処分したら、不思議な事に、それから宝石商の方と知り合いになり、宝石が集まる様になりましたおねがい

 

ベルエトワールさんからお譲りさせて頂いた子は、どの石さんも一生懸命働いてくれていて、私とは運命共同体みたいなモノ。

 

今年は、なるべくルース(石だけ)で購入した子をリング等に加工して行きたいと思っています。

 

と言うことは、ベンチ控えの石さんが出てくる訳でして・・・・出番待ちの間は、なるべく心地良い場所で休んで頂きたいと思い、処分しきれていなかったアクセサリーは、例えば、妹が初めてのお給料で買ってくれたピアスや、ソムリエの認定試験に合格した時に買ったペンダントなど、思い出のあるアクセサリー以外は全て処分する事にしたんです。

 

さて、これらを読まなくなった本と一緒に下取りして頂いたところ、5万円チョットの収入になりましたてへぺろ

 

予想以上の金額に頬も緩んじゃう・・・・えっ、その収入はどうするかって?

次に宝石を購入又は加工する時の資金の一部にします。

 

んっ?!そう言えば、ジュエリーを下取りに出して新しい宝石を買ったお姫様がいましたっけ。

 

そのお姫様が、マリー・アントワネット。

 

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宝石商が持ってきたダイヤの腕輪がどうしても欲しくて、自分の持っていたダイヤを下取りにして買っちゃったんですって爆笑

 

勿論、祖国にいる母、マリア・テレジアに忠実なメルシー伯が、ご丁寧にも即女帝に報告をした為、アントワネットが宝石を下取りに出してまで新しい腕輪を購入した事はしっかりと女帝の耳に届いてしまったの。

 

当然「アンタ何やってんのーっ!!ムキーと言わんばかりに女帝からのお叱りの手紙が・・・・。

 

手紙を開封したアントワネットは「ひえっ!!ガーン」とばかりに目を疑った事でしょうね。

「どうして、ママが知ってるのよぉ~!!」って。

 

これまでもアントワネットの素行がウィーンに筒抜けなのですから、そろそろメルシー伯に疑いの目を向けても良い筈ですが、暢気と言うか人が良いと言いますか…「絶対に姉がママに言いつけたのよ!そうに決まっているわ。だって、あの人はそう言う人ですものムキーと仲の悪い姉妹のせいと決め付けてしまったんです。

 

さて、アントワネットと言えば「赤字夫人」とあだ名が付く位、お洒落に浪費をしたと言われていますが、実は、歴代のそしてアントワネット以降のファーストレディに比べると、アントワネットはさほど浪費していないんですよ。

尤も、トリアノンを作っちゃったのは言い訳出来ませんけど・・・・。

 

確かに、アントワネットはダイヤモンドが大好きだったし、ダイヤと同じ位アクアマリンが大好きだったんです。

 

でも、アントワネットが購入するダイヤはフランス王室が所蔵しているダイヤに比べたら些細なモノ。

 

例えば、呪いのホープダイヤと言われている大きなブルーダイヤはアントワネットの所蔵品だったと言われていますが、元々はルイ14世がフランス王室の為にと購入した多数のダイヤの中の一部で、旦那さんのルイ16世がアントワネットに持たせたモノなんです。

 

何から何までしきたり通りに振舞わなくてはいけないヴェルサイユですから、買い物位好きにさせてよ、と時には度が過ぎた買い物をしてしまう事もあったでしょう。

 

でも、あまり語られていないのですが、ルイ16世って意外と頑固だったんですって。

 

あたかもアントワネットが旦那さんのルイ16世を差し置いて、自分が主役の様に振舞っていた様な言われ方をしますが、ルイ16世が一度こうと決めると誰の言う事も聞かなくて、アントワネットでさえ説得出来なかったのだそうですよショック

 

だから小さな(と言ってもそれ相当の額だったでしょうけれど)買物は自分の自由に出来たかも知れないけど・・・・時に買い過ぎちゃった時は国王がポケットマネーから出してあげたとは言え、何でも思い通りに買えた訳じゃなかったし、余りに高価なモノは購入しないと言う分別を持ち合わせていたんです。

 

それでも欲しかった腕輪とは一体どんなデザインだったのでしょうね。

 

ウィーンからお嫁入りする時、母マリア・テレジアは箱いっぱいにダイヤを持たせたのだそうです。

 

未来のフランス王妃として見っとも無い恰好はさせられない。

ましてや、ハプスブルクの皇女ならなおさらの事。

 

その為に、精一杯のお嫁入り支度をさせて送り出した母マリア・テレジアは「後は夫から頂く贈り物だけを楽しみなさい。貴女には十分な宝石があるのですから」と言いたかったのでしょうね。

 

ルイ14世など王侯貴族達は特別に大きく輝きのある宝石には、名前を付けて大切にしていました。

 

それ位人々を魅了した宝石達。

 

でも、彼らの時代は単なる権力の象徴であって、古代の人々が大切にしていた「宝石のエネルギー」と言う宝石の真価は忘れられたままでした。

 

人は魂が成長すると、それまで助けてくれた宝石のエネルギーを越えてしまい、さらに強い石が必要となります。

 

その様な時は、役目を終えた石を、今度は必要とする方にお譲りするのも良い様です。

そんな日が来たら、素敵ですし、それが出来る様なご縁を繋いでいきたいものです。

 

宝石は所有物ではなく、地球から一時お借りさせて頂いているものなのですから。

 

 

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