スコーンを食べる時に必要なのがデザート用のナイフ。
勿論、家で家族や独りで食べるのなら、無理をしてナイフを買わなくても、クロテッドクリームやジャムを塗る際、スプーンを使っても良いでしょう。
でも、ある時気付いた事があります。
普段、家で使う食事用のスプーン等のカトラリーは、どこの家にもあるステンレス製のもの。
クリストフル社の銀製のカトラリーも持っているけれど、これは、いつかセッティングの教室を開く時か、お嫁に行ったら（行くのいかな？）使おうと思って購入したので、中々使えずにいました。
シルバーは空気に触れると黒ずんでしまうので、磨くのが面倒臭いんです
変色させない為には、頻繁に使うしかありません。
しかし、レストランに行く頻度が増えるにつれ、銀製のカトラリーの重みに慣れてしまったら、家で使っているカトラリーが軽く感じ、質感や大きさ、手の馴染み具合等、やはりその違いを感じる様になりました。
本物を使う内に、本当に良い物とそうでない物の違いが、自然と感覚でわかる様になってきたのです
変色する度に磨くのは、やはり面倒臭いので、相変わらず、分相応にステンレス製のカトラリーを使っていますが、スコーンを食べるに当たって、とうとうデザート用のナイフを下ろすことにしました。
カトラリー1つを変えるだけで、気分up！
良い物を使うと扱いも丁寧になりますし、所作も変わります。
まさに、貴婦人気分!!
･･･でも、シルバーなんて高いじゃない!?
確かに雑貨屋さんにある、カトラリーよりは値が張ります。
でも、クリストフルは銀メッキ。
メッキと言えども3代迄スターリングシルバーと同様の品質は保てますので、一生モノの財産です。
それに、ナポレオン3世の宮廷でも愛用していたと言う、由緒正しい高品質にも関わらず、手が届く値段と言うお値打ち物。
↑ルイ15世様式（ロココ）のディナー用のカトラリー（クリストフル社 マルリー）
↑マルリーは上記の様に縁がスカラップされた（曲線）お皿に合わせると統一感がでます。
そして、外国の食器類の良い所は1つから（1本）でも買える事なんです。
例えば、ティーポットの蓋が欠けてしまったとします。
日本ならポット全部と交換しますが、外国の食器メーカーは、蓋だけ売っているんです。
ですから、いきなりフルセットで買わなくても、1本ずつ、1組ずつ、と少しずつ購入していく事が可能です
そこで私がお薦めしたいのは、もし、貴女がお独りなら、自分の分だけフォーク1本とかフォークとナイフを１本ずつ買い、少しずつ増やしていかれては如何でしょう。
例えばボーナスが出た時に１組とか。
お嫁に行く時には全部揃うかもしれませんし、結婚後も継続して増やしていっても良いと思います。
それとも、可能なら外国のカップルの様に、結婚のお祝いに不足分をリクエストするのも良いでしょう
それに、もし途中でカトラリーを揃える余裕が無くなったとしても、取敢えず自分用に、又は2人分だけ購入すれば、１人の時間やカップルで楽しむ時間を贅沢に過ごす事も出来ます。
お皿の縁がデコラティブな曲線でなく、すっきりとした丸いお皿なら、リボンクロワゼと言ってクロスしたリボンの模様が縁取ってあるリュバンか小さな真珠の粒が縁取ってあるパールと言う種類を選ばれると良いと思います。
どちらも、マリー・アントワネットが好んだモチーフでルイ16世様式です。
↑リボン（リボンクロワゼ）のモチーフが縁についているマリーアントワネットの好んだルイ16世様式のカトラリー。
別名ネオクラシック様式とも言います。
↑ペネロプ社のテーブルマットとナプキンと一緒に。
シンプルで可愛らしいでしょう？こんな風に日常に取り入れて。
↑ネオクラシックスタイルのリュバンは、上記の様に縁がスッキリとした（曲線ではなく真直ぐに丸いお皿）普段私達が使っている丸いお皿に合わせると統一感がでます。マリー・アントワネットはスッキリシンプルなモノが好きだったので、食卓のカトラリーや食器にも表れているんですよ。
このデザート用のナイフとフォークは朝食の玉子料理やソーセージなどを食べる時にも使う事が出来ますし、オードブル用としても使う事が出来ます。
普通の一般家庭の女性でも手が届く、高品質のカトラリー。
本物を使い、本物の良さを知る事は、ファーストクラスの女性へ近づく一歩でもあるのです。
↑6人分揃えるのが基本のセット。先ずは2人分からでもOKです。