最高の海の幸を堪能!オーストリアの食文化と日本の食材のマリアージュ② | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

「最高の海の幸を堪能!オーストリアの食文化と日本の食材のマリアージュ①」に引き続いて、次のお料理は、


トウモロコシの冷製スープ“マイスカルトシャーレ”帆立貝のノッケルン。

 

ノッケルンは山。角に切った帆立貝をサワークリームで合え山型にし、ディルやイタリアンパセリなど色々なハーブを添えたものが浮身。


ゴールドラッシュの冷製スープは、甘味が口中に広がってそれだけでも嬉しいのに、カリカリのベーコンの食感が良いアクセントになっています。

 

アフターフレーバーにハーブの香りが仄かに感じて、やはり、ここのスープは嬉しいおねがい

 

アイス好きの私は、ショートコースにも関わらずソルベを追加して貰いました。


今日はメロンのソルベですラブラブ

赤肉メロンの風味が豊かで、そのままメロンを食べている様な嬉しいソルベ。

 

美容や健康の為には冷たいものダメと言われても、私の氷菓好きは止められません。

 

さて、お待ちかねのメインディッシュ。

帆立貝のシュトゥリューデル。鮑茸と白ワインのムース。

 

岩手産の殻付きの帆立貝を丸ごと、刻んだシャンピニオンをソテーしてシュトゥリューデルに包んで焼いたもの。

肉厚のホタテも旨味が凝縮して味が濃い事、濃い事!!

 

シャンピニオンの豊かな香りをシュトゥリューデルがしっかりと包んで逃しません。

クリームと白ワインのカプチーノ仕立てのソース(オーストリアなのでメランジェ仕立て)が鮑茸のしっかりとした旨味と相性が抜群です。

 

因みに、鮑茸と説明を受けるまえ、一瞬フカヒレ?と思ってしまった程・・・形が似てませんか?

 

デザートはケシの実のアオフラオフ ルバーブのコンフィと林檎のソース

 

 

ケシの実のケーキは通常「モーン」と呼ばれるオーストリアの伝統のお菓子。

ケシの実のアイスクリームと一緒に。


あっ、確か、私レシピを持っていた様な気がします。

 

大量のケシの実をすりつぶして作るのですが、プチプチした食感と香ばしいケシの実の風味が素朴ながら、ちょっと洒落ています。

 

オーストリアのお菓子って、ヘーゼルナッツなど種子をふんだんに使ったものが多いのですが、ドイツ圏にありながらドイツのお菓子とまたチョット違うんです。

どこか洒落ていると言うか・・・フランス菓子の様な軽快なお菓子と違うのですが、やはり王朝があって、王侯貴族によって愛されて来た食文化ならではの所以なのでしょうおねがい

 

デザートの後は、ミルクティとプティフールで。

 

ワインはヴィーニンガーさんの、グリューナーヴェルトリナーと先月ご紹介したブリュンドゥルマイヤーさんのシャルドネ2015

やはり、MLFをかけていないシャルドネは本当に美味しい。

 

写真が少ないお詫びと言っては何ですが、これが私が好きなパン「ゼンメル」です。

 

パンの種類が豊富なオーストリアの中でも一般的なのがこのゼンメル。

 

外側がカリっとしていて、中はふっくらモチモチ。

比較的、塩味がしっかりしていて、私はこれにお料理のソースをつけて食べる事が多いのですが、パンを食べる時も、バターを付けずにゼンメル粉の風味を全面的に感じながら食べるのが好きなんです照れ

 

粉の風味が豊かでとっても美味しいんですよ。


今回のお魚尽くしのメニューは、改めて日本の海の幸の豊かさを堪能しましたおねがい

 

シェフの腕を見込んで、腕の良い猟師さんが卸して下さると言った、深い信頼関係の恩恵を頂いている事を痛感した一夜。

 

もう10年程前になりますが、あるフレンチのシェフから温暖化で食材の影響が出始めていた頃、海への影響はもっと酷いと聞きました。

 

折角、海に囲まれていると言う恵まれた環境にあるのですから、環境も含めて、もっとお魚のある食生活を大事にしたいと感じた夜でした。