えっ⁈お魚もありなの?ハンガリーの伝統郷土料理「グーラッシュ」で | Salon.de.Yからの贈りもの〜大事な事は全てお姫様達が教えてくれた。毎日を豊かに生きるコツ

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元ワイン講師であり歴史家。テーブルデコレーションを習いに行った筈が、フランス貴族に伝わる伝統の作法を習う事になったのを機に、お姫様目線で歴史を考察し、現代女性の生きるヒントを綴ったブログ。また宝石や精神性を高め人生の波に乗る生き方を提唱しています。

12月のクリスマスと誕生月の1月は、絶対に銀座ハプスブルクさんの訪問は外せません。

 

好きな空間で、好きなお料理を頂ける歓びを満喫できる幸せを感じてしまうカナヘイハート

 

が・・・・。

 

訪問日20日だけ、雨&雪マークあんぐりうさぎ

何故に?前後は全部晴天なのに……。

 

笑っちゃう位、つくづく私は雨女だと思う。

だけどね、私の髪質は、湿気で広がって、必要なカールは取れて、変な癖が出るの。

何故、そんなブッサイクな姿でご飯を食べにゃならんのよぉ~!!ムキーえーん

 

女性にとって外出時のお洒落は大事。

レストランでディナーをする時は、お洒落して綺麗な自分(自分史上で)で楽しみたい。

しかも、大好きな味なら尚更です。

食べる事に集中したいので、「あ~、あの前髪…」等と余計なストレスは出来るだけ排除したいんです、私大泣きうさぎ

まっ、誰も見ている人はいないけどねてへぺろうさぎ

 

でも、女性って皆そうですよね?!

何かイベントを作って、そこにお洒落をして、それが楽しいんだもん。

 

・・・・・と前置きはこの位にして、

 

先月、クリスマスの伝統料理「鴨のローストとレープクーヘン」が未だオン・メニューされていなかったので、「昨年同様、今年も1月にズレるのかな。1月はレープクーヘンの気分じゃないし、今回は別のコースで行こうかな?」と訪問前に作戦を考えていた私。

 

レープクーヘンは過去のブログにも書いていますが、ジンジャーやシナモン、蜂蜜などスパイスを利かせたクッキーが一般的。

ヘンゼルとグレーテルに出て来る魔女の家「ヘキセンハウス」のお菓子も、レープクーヘンで作られていますジンジャーブレッドマン

 

何百年も生きている魔女が元気なのは、滋養に満ちた蜂蜜やスパイスをたっぷり使ったお菓子の家に住んでいるからなのウインク

 

こちらのレープクーヘンはクッキーではなく薄くスライスしたスポンジ生地。

ほんのり甘くスパイスの香りがする柔らかいスポンジ生地に、鴨の脂分とソースが沁み込んで、それはそれは美味しいのラブラブ

 

このスパイスの香りは、私にはバレエ「くるみ割り人形」の冒頭の世界のイメージ。

ツリーの下で子供達がクリスマスプレゼントを広げるクリスマスのシーンに結びついてしまうんですクリスマスツリー

 

シナモンなどのスパイスの香りって、どこか暖かく懐かしい感じがするでしょう。

私は祖父母や両親からプレゼントを貰った事や、庭にあるツリーを室内に入れて父と飾付をした事、母の定番料理等を思い出すんです。大人になると、娘として甘える機会が無くなっちゃうからねショボーン

なので、私にとっては12月に食べるお料理なの。

 

さて、今年は予想が外れて、伝統料理はお休み。

何でもヨーロッパから鳥が入ってこないらしいのですが、伝統料理気分ではない私には、むしろラッキーな展開おねがい

 

今回も、熊野地鶏や赤矢柄(お魚)等初めての食材に出会えて、満喫な夜でしたラブラブ

 

そこで、今回は伝統的な郷土料理「グーラッシュ」をご紹介します。

 

グーラッシュはハンガリーの煮込み料理の事。

内陸にあるハンガリーでは、通常、牛肉等のお肉をパプリカで煮込むのが一般的ですが、今回はお魚のグーラッシュ。

 

お肉も形が無くなる程じっくりと煮込むのに「お魚って?」と魚がどの様な状態になるのか興味をそそられます。

 

そして今回のお魚は「赤矢柄」

細長い嘴の様な口を持つ、細長いお魚です。

 

今回は、副料理長直々にホールに立たれていたのですが、流石にキッチンに立っていらっしゃる方の説明は食材の特徴を詳しく説明して下さって、イメージが掴み易く、とても有難いです。

因みに、動きにソツがなく、サーヴィス姿も恰好良いんですよカナヘイきらきら

 

説明によると矢柄は甲殻類等を食べる為、体に赤い色素が出るのだそう。

 

甲殻類を食べるお魚って、味がしっかりして濃いんです。

肉質も、ホワっとした柔らかさの中にも、しっかりとした食べごたえがあります。

パサつきもなく、肉質がしっとりしているので、とっても美味しいんです。

 

その様な味の濃い旨味のあるお魚ですから、グーラッシュの様なパプリカで煮込んだ、濃い目の味付けにも負けません。

 

因みにグーラッシュはパプリカパウダーの他、生のパプリカやペーストも使います。

これだけしっかりとした素材を支えるのは、勿論、しっかりとたブイヨン。

サラサラとしたソースではなく、優しい酸味のある、まさにパプリカを裏漉ししたトロっとした絡みやすいソース。

 

このおソースがかなり美味しくて、センメルと言うウィーンの丸いパンにソースを絡めて食べても、美味しいです。

ごはんが進むと言う表現がありますが、パンが進みます(笑)てへぺろうさぎ

 

少し見辛いですが、お魚の下にあるのが柳松茸。

香りは松茸程強くありませんが、シャキシャキする食感は松茸っぽい。

甘味のある縮みほうれん草、ジャガイモのクヌーデルと一緒に。

 

 

ワインはツヴァイゲルトで。黒系果実の味わいの中に赤系果実の混ざった味わい。

ビロードのような綺麗なタンニン。甘・酸・渋とどれかが突出事もなく、綺麗にバランスが整ったワインは形で表現すれば、完璧な球体。

パプリカやトマトなど優しい酸味のあるソースとの相性は抜群。

 

さてこの他のラインナップは・・・・

 

アミューズは、カリフラワーの小さなスープ。左は桜鱒を生ハムで巻いてフライに。

鱒は繊細な味なので生ハムを巻いてヴォリュームアップ。

フライにかかっているのはカボチャの種のオイルを使ったヴィネグレットソース。このエノキの様な繊維質は摩り下ろしたゆで卵で食感が面白いんですよ。

 

前菜は熊野地鶏を使った2種類のお料理。右側は胸肉のソテーにリンゴのビネガーを使ったソース。下にはじゃが芋のインカの目覚めが。

左側のフライはモモ肉、卵のソースと一緒の親子共演ですヒヨコ

 

熊野地鶏は「日本一美味しい鶏肉を作ろう」と言うコンセプトの元、3種類の鶏を掛け合わせた三重県特産物。鶏独特の臭みはありませんが、味が濃く、柔らかいけれどもしっかりとした肉質で美味しいです。特に、モモ肉のジューシーさは堪りません。

1つと言わず、2つ3つ食べたい!!

がっついてしまった為、写真を撮るのを忘れるところでした(胸肉は少し食べちゃったけど)

 

ワインはシュロス・ゴベルスブルクのピノ・ノワール。

ピノ・ノワールらしい完熟した苺の様な味わい。複雑性は少ないもののチャーミングなワイン。

 

フェンネルのスープ。カレー粉、クミン、ローリエなどを使ったスパイシーなスープをポーチドエッグと一緒に。卵を崩して混ぜて食べるのが正解。

 

※卵と来ればお約束の画像でしょう。

 

最初にフェンネルの甘味が舌先に来たあと、コンソメの旨味と共に優しいスパイシーさが。

非常に余韻の長いスープ。

カレー粉やスパイスの使い方が上手なのは、シェフの得意とする所だそう(副料理長の弁) 

 

悲しい事に最近、前菜、スープ、メイン1品のショートコースでもお腹一杯なので、メインの赤矢柄のグーラッシュの後はデザート。

 

 

ジャジャーンラブラブデザートはクルミのアイスクリームとチョコレートケーキ。キャラメルのソース。

冬のこの時期はチョコレートのデザートは外せません。

 

誕生日なので、メッセージ入り。

きっと、お客さんデータに誕生月のメモが残してあるのでしょうね。嬉しい演出に目じりが下がってしまいます。酔っ払い

 

「勝手に名前を入れちゃいました」と言われて、スマホで昨年のデザートを見た所、今年は名前入り。いや~ん、嬉し過ぎて、照れちゃうデレデレ

 

こんなに綺麗に書いてあると、お皿が下がるのが名残惜しいのよね。

これ、細いコルネの先で書くんですけど、とっても難しいの!!

 

お皿を持って帰る訳にはいかないので、デジカメとiphone方に収めましたとびだすうさぎ2

 

デザートの後のプティ・フール。今回はミルクティーと一緒に。

 

今年も1年頑張るぞっ!!